全土に瞬く間に広まった秦の敗北。
各国はそれにほくそ笑んでいたり、桓騎の死に歓喜していたり…。
「六大将軍」を復活させることで中華に対する明確な意志を示した秦にとって、その1人である桓騎が敗れ早々に死亡したことはあまりに厳しい出来事となりました。
中華統一への大きなスタートをしくじった秦ですが、その責任を誰よりも感じている昌平君がさっそく新たな戦略を捻り出します。
それは方針を一新した驚きの戦略で、信はその初手としての任務に騰・録鳴未と共に就くことになりました。
任務の内容は、法家の天才・韓非子を招くため韓の王都「新鄭」に向かう外交使節団の護衛。
これに六大将軍1人と将軍2人という豪華な顔ぶれがついていくことに真の目的が託されていました。
騰・録鳴未・信に与えられた目的は、韓王都・新鄭“攻略”の下見。
昌平君は趙北部戦略で後退した分を他で加速させるため、まずは韓に狙いを定めたわけです。
韓非子…韓攻略…物語は一旦趙から韓へと視点を変え新章スタートです!
第757話『三晋の都』は使節団がさっそく韓に到着!
目次
『キングダム』757話!のネタバレ
それでは『キングダム』757話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
韓非子を知る嬴政
嬴政/漂(Wキャスト) #牧島輝
「100年を超える歴史を持つ帝国劇場で、紀元前200年以上前の歴史が紡がれる作品であるキングダムが上演される事にとてもロマンを感じています。
漂として、政として舞台の上から見える景色はどんなものなのか、今からワクワクしています。」 pic.twitter.com/BrYbxCZ8P3— 舞台『キングダム』 (@kingdom_stage) November 26, 2022
話は遡り、嬴政はある人物が記した山積みの竹簡を読みふけっていました。
その竹簡には嬴政の考えと重なる内容が書かれていた様子。
嬴政のまとめられなかった思考が言葉になって表現されているらしく、嬴政は「もし著者が存命で語り合えたなら大きな学びになっていただろう」と感服していました。
その著者こそが韓非子です。
嬴政は著者がまだ存命であること、しかも李斯と同門のためさほど高齢ではないことを昌平君から聞き顔色を変えました。
そして韓非子は韓の公族であるため、それにふさわしい礼を尽くした使節団を送るのが良いという昌平君の助言のもと今回の動きとなったのです。
韓は知恵で渡り合う国
というわけで使節団は韓に到着。
韓国内の関門を通り、いよいよ韓の深部に入っていきます。
すると使節団に、まるでパレードを見るかのように見物人が集まってきました。
他国には“攻め入る”が基本の信たちにとって、これほどの一般人を目にする機会はめったにないため戸惑います。
そんな中を「六大将軍・騰」が無防備に通ることに不安を覚える信。
しかしもし使節団で来た六将を殺せば秦に“韓を攻め滅ぼす”という口実を与えてしまうわけですし、列国も“自業自得”と言って助けてはくれないでしょうから「“賢い”韓は絶対に襲ってこない」と騰は断言しました。
韓は中華七国の中で軍力は最も小さいものの、それを補う「知恵」によって未だに戦国七雄の一端に立っているのだと騰。
確かに韓は、秦が魏と同盟を結んだ時「楚を味方につけておくべき」という即対応力を見せていましたからね。
騰は韓を「ある意味厄介な国」だと表現したのでした。
韓の王都・新鄭に到着
映画『#キングダム2 遥かなる大地へ』
__ 𝐂𝐇𝐀𝐑𝐀𝐂𝐓𝐄𝐑⚔️__❰ 騰(とう) / #要潤 ❱
天下の大将軍・王騎の副官。
その実力は謎に包まれている。#7月15日公開 pic.twitter.com/lj5gGRtLdQ— 映画『キングダム 運命の炎』公式アカウント (@kingdomthemovie) July 5, 2022
そうして一同は何事もなく王都の新鄭に到着しましたが、咸陽以上に栄える新鄭の街並みに信も録鳴未も圧倒されました。
「さすが“三晋”の王都」だと騰。
三晋とは魏・趙・韓のこと。
春秋戦国時代、中華の真ん中に栄えていた「晋」という超大国が、内戦の末に分裂したのがこの三国です。
つまりこの韓の王都である新鄭も中華の中心を飾る大都市なわけですね。
公主・寧と第一将・洛亜完
ところが突如、1人の女性が率いる兵の一団が使節団の行く道を塞ぎました。
彼女は「韓非先生は秦へ参りません」と、命を落とすのも辞さない覚悟で使節団を阻むのです。
ブチ切れた録鳴未が護衛の兵を斬ってしまいそうになった時、洛亜完将軍の一団が双方の間に割って入ってきて事なきを得ました。
洛亜完曰く、先ほどの女性は公主の寧。
韓非子に師事しているため黙ってはいられなかったようです。
寧に限らず、今回の秦の動きはやはり韓にかなりの動揺を与えたと洛亜完は言います。
ともあれ本来ならば戦場でしか相まみえないだろう将軍同士で、このような形で会話ができる貴重な機会を喜びながら、洛亜完の案内で本殿へ向かうことになりました。
韓の第一将である洛亜完の風格に、信は「相当やる」と感じたのでした。
まさかの韓非子!?
道中、吃音を持つ不思議な兵が信に話しかけてきました。
その話し方と覇気がない佇まいに戸惑う信。
すると彼は一方的に“信が略奪を行わない将であること”や“桓騎と何度か戦場を共にしたこと”を挙げ、こんな質問を投げかけてきました。
「人は生まれながらにして善が悪か」
騰は嬴政から「韓非子は李斯に匹敵する法の大家であり、中華統一後に未曾有の法治国家を目指す我々には何としても欲しい人物。必ずお連れしろ」と言われていました。
その時に昌平君から聞いた韓非子の特徴は『吃音がある』こと。
そう現在信に話しかけているこの男こそ韓非子だったのです。
韓非子は信に詰め寄りました。
「君は一体、人の“本質”はなんだと思う?」
実は今回の任務の成否に関わるかもしれないこの問答…信は一体何と答えるのでしょうか!?
『キングダム』ネタバレ757-758話のまとめ
早くも韓非本人が登場しましたね。
さっそく持ち出してきたのが「人の本質」について。
キングダムではたびたび問われる問題です。
最も印象深いのはやはり嬴政の「光」発言ですが、信は一体何と答えるのでしょうか。
以前の信ならともかく、現在の信は桓騎との交流を経て無意識ながらも大きな影響を受けている様子が描かれた後ですから、そう単純な答えにはならないでしょう。
これまでの積み重ねとこれから目指す道が改めて集約された内容になりそうですし、韓非の心を動かせるのかも含めて期待です。
それから洛亜完と副官ヨコヨコの登場は、六大将軍の復活に対する各国の反応が描かれた時以来ですかね?
気になっていたのでようやく出番がきそうで嬉しいです。
いきなりの韓非子登場に公主・寧も絡んでどんな展開になっていくのか、次回の展開も楽しみにしていましょう!

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