双竜紋の全力を決意したダイ。
解放後の自分が一体どうなるのか不安は拭いきれないダイでしたが、どんな姿かたちになろうとも最後まで見届けると励ますポップとレオナ。
両拳で輝く紋章が一つとなって額に再び揃う時、バーン以上の化物である竜魔人に進化したダイ。
そんな力は切り刻んでくれるとバーンはカラミティエンドを放ちますが、その右手を軽くいなしたダイはすぐさま反撃に転じると、バーンの左角を一刀両断するのでした。
目次
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』第337話のネタバレ
それでは「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」第337話『咆哮!!!』の要点をまとめてみました。
人間に感服しながらも、それは一瞬の閃光のような出来事に過ぎないと、改めて力の差を見せつけるバーン。
これはまずいと思ったダイは、思い付きとはいえ強大な力を得る可能性を秘めながらも、のリスクを背負う覚悟で紋章の力に全てを託すことになります。
この選択がダイにどのような影響を及ぼすのかが心配です。
時間のない場合は目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
偽りの正義
角を折られて思わず叫ぶバーン。
しかし、ダイは油断することなく、すぐさま戦闘態勢を取り咆哮します。
今までのダイの様子とは違うと感じるバーンは、野獣のような殺意に満ちた目にバランを思い出します。
バランの紋章を全開にしたことにより、今まで隠されていたダイの魔獣性がバラン級に上がってきたのでしょうか?
怒涛のラッシュ攻撃をしながらバーンに問い続けるダイ。
“力が正義”と常に語ってきたバーンでしたが、より強い力でブチのめされて満足なのか。
こんなものが正義であってたまるか!!!と、ダイの拳がバーンを殴り飛ばします。
何とか踏ん張るバーンは、バランが持っていた底知れぬ殺気を身に付けたダイが完全無欠になったと実感します。
それでも負けぬッ、負けるわけにはいかないと拳に力を込めると、大魔王のプライドをかけてバーンは反撃に出ます。
閉じ込められた勇者一行
天空の大魔宮での激闘による振動が地上にまで伝わると、地面は割れ、建物が崩壊するなどの被害が発生してきました。
大魔宮の破片が落下する上空を見上げるフローラたち。
一方、最上部から大魔宮の心臓部に落とされて、そのまま封じ込められたたポップたち。
ラーハルトはようやく目を覚ますと、ヒムに言われてヤバい状況にあることに気が付きました。
内壁を破壊すべく閃華裂光拳を撃つマァム。
続けてクロコダインも右ストレートを放ちますが、心臓部の壁は魔力炉と同じ材質のようで、あらゆる魔力を吸い込み、再生能力も以上に高いです。
しかも回復呪文系まで吸収してしまうなど、まさに打つ手無し。
アバンは大魔宮内部の振動を感じながら、自分たちが瞳から脱出して元に戻った原因は、ダイがバーンに致命的なダメージを与えたか、魔力の源を断ったと推測します。
両者の激闘で大魔宮は崩れてもバーンにはそれを維持する魔力はもうありません。
このままでは心臓部ごと地上に投げ出されて全滅する危険も出てきました。
それを聞いたポップは、ここまで来て冗談ではないと、特大の必殺技を唱えます。
「極大消滅呪文(メドローア)!!!!」
自らを盾にして戦うダイ
しかし、頼みのメドローダも心臓部の壁には無力でした。
レオナは裂光拳の時に薄々予想はしていましたが、魔法力自体を吸い込んでしまう相手にはメドローアの効果はありません。
力を使い果たしたか急にめまいを覚えたポップでしたが、マァムに支えられながらも頭はまだ回ると強がって見せます。
必ず壁の弱点を見つけて石にかじりついてでも脱出してやる。
あのダイが全てをかなぐり捨てて闘っているのに、自分たちが犬死にするわけにはいかないのです。
大魔宮がその外見を保てなくなり崩れつつある中、ダイとバーンの決闘はまだ続くのでした…。
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』第337-338話のまとめ
魔人化となり、序盤から圧倒的な戦闘力を見せつけるダイ。
100%解放した紋章の力に驚くばかり。
バランのように翼が生えてくるとか異形の姿になることはなく、泣きながらバーンの正義を否定して闘う様子を見ると、ダイは懸念された暴走状態には陥ることなく、人間としての理性は残されていると判断すべきでしょう。
案ずるより産むが易しというべきか、それならば早く竜魔人化しておけば良かったのに、というのは言わない約束で(笑)
気になるのはバーンが左角にダメージを負った最初のページで、額にある“鬼眼”が何か反応をしていたコマです。
ダイが竜の力を解放したように、バーンもまだ奥の手があるかもしれません。
オマケ:究極呪文“メドローア”!!!!
今回はポップの代名詞ともいえる代表的な呪文「極大消滅呪文」こと“メドローア”の紹介をしたいと思います。
元々メドローアを開発したのはポップの師匠である大魔導士マトリフ。
炎と氷という正負の熱エネルギーをスパークさせて、全てを消滅させるエネルギーに変換し超威力の光の矢として放つ最強の極大呪文です。
当時の単行本には「決まればどんな相手でも確実に貸し飛ばすことができる!!」とまで書かれていました。
この呪文のキモは、火炎(メラ)系呪文と氷(ヒャド)系呪文を左右の手で同時に、しかも全く互角に扱えなければ成功しないということで、メドローアを扱える人間は地上にほとんど存在しません。
だからこそ、ポップが初めて師の前でメドローアを披露した時、マトリフは「大した男」だとポップを素直に褒めています。
単行本では17巻、文庫本のボリューム版では11巻にそのシーンがあります。
当然ながら魔王軍もメドローアの威力には警戒するまでに。
ハドラー騎士団に放ったボリューム版12巻では、メドローアが通過した後には何も残らず消滅した大地のえぐれを見て、マァムやヒュンケル、クロコダインたちもポップの成長を凄いと感嘆せずにはいられませんでした。
実は今回のメドローアが、物語で使われた最後のシーンとなりました。
あんな至近距離で矢を放っても、壁に傷一つつけることが出来なかったと過小評価されては困るので、ポップの名誉のためにも繰り返しますが、本当に凄い呪文なんですよ。

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