双竜紋の解放により、ダイはバランが持っていた底知れぬ殺気を身に付けました。
左の角を折られたバーンはダイが完全無欠になったと感じます。
強い力でブチのめすことが正義なのかと泣きながら攻撃を続けるダイ。
一方、大魔宮の心臓部に落とされたポップたち。
崩壊が始まる大魔宮からの脱出を試みようと、極大魔法“メドローア”を発動させますが、心臓部の壁は魔力を吸収して高い再生能力を持っているため、傷一つつけることも出来ません。
しかし、ダイが身をなげうってバーンと戦っているのに、犬死する訳にはいきません。
目次
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』第338話のネタバレ
それでは「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」第338話『大魔宮 脱出せよ』の要点をまとめてみました。
大魔宮が原型を保つことが困難となりつつある中、崩壊する前にポップたちは脱出に成功するのでしょうか?
時間のない場合は目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
打つ手なし!?
回復したヒムの右拳でしたが心臓部の壁にのめり込むだけで、大きなダメージを与えることが出来ません。
これで全員の闘気技を試しましたがまるで通じません。
これまでなのかと諦め気味のクロコダイン。
しかしポップは壁の違和感を見逃しませんでした。
魔法系の技は一切効果がありませんでしたが、闘気技ならば傷がついていました。
問題はその強さです。
この外壁の再生能力を上回る力を一瞬だけ吹き飛ばす。
それが出来たら瞬間移動呪文(ルーラ)で逃げられるはずです。
今までに心臓部の壁を突き破ったのはダイのドルオーラだけですが、今ここにいるメンバーの中であれほどの破壊力を持った技を使えるのは誰もいません。
単純な破壊力だけではなく、圧倒的なエネルギーを誇る竜の騎士によるドルオーラだから壁を突き破ったのです。
例えクロコダインアが5人いても、ドルオーラには遠く及びません。
グランドクルス
沈黙が続く中、思考し続けるポップは何か忘れているような気がしてなりません。
ドルオーラとまではいかないまでも、闘気を全開でぶつける方法があるはず。
すると急に閃いたポップ。
「グッ…グランドクルスだっ!!」
成程グランドクルスは闘気エネルギーの最大放出で、ドルオーラに近い威力が期待できます。
しかし、その技を使うヒュンケルは傷だらけで、ポップも半死人には頼るつもりはありません。
元々ヒュンケルにグランドクルスを教えたのは誰だったでしょう?
すると全員の視線があの人に向かいます。
そう!アバン先生こそが本家本元です。
アバンは黙っていましたが、ポップに促されるとよくぞ気が付きましたとおどけて見せます。
それでは、この場は私に任せて軽~く一発かまそうと技の構えに入るアバンでしたが、また師を犠牲にしたいのかとヒュンケルは止めるようにポップに指示します。
確かにグランドクルスはアバンがヒュンケルに授けた隠し技ですが、その威力を最大最強の必殺技に進化させたのは、他でもないヒュンケルです。
グランドクルスは自爆技になりかねない位に力のコントロールが難しく、常に小さめに放つのが本来のコツでした。
その技を最大級に放出しつつ自らも生き残るまで進化させたのは、ヒュンケルが戦いの中でつかみとった奇蹟の呼吸で、まさに神技とも言えるものです。
それでも、とここは不可能に挑戦するつもりのアバン。
そこにヒュンケルがよろけながら俺が放つと出てきます。
お互いが譲らない中、大魔宮は徐々に落下を始めてきました。
覚悟の一撃
すると2人の後ろで闘気を溜める男がいました。
まさかのヒムです。
ヒュンケルの技を見よう見まねで両手をクロスさせるヒムでしたが、この段階で既に手首には亀裂が入り始めています。
あれでは身体が持ちません。
ヒムはヒュンケルに静止されかけますが、意地でも止めるつもりはありません。
本当は人間たちが好きになってしまったと告白をするヒム。
絆を守るために命をも捨てるバカばかりの様子は、かつての親友そっくりで、もう誰一人にも悲しい顔にはさせたくないのです。
亀裂はヒムの腕から肩に、そして顔面にまで及んできました。
誰もが心配する中、見損なうなと踏ん張るヒム。
ヒュンケルが不死身ならば、不死身ならばとこう叫びます。
「オレもまた不死身だぁーっ!!!!」
脱出成功!
両腕が完全粉砕されたヒム。
しかし、その一撃は心臓部の壁を十字状に突き破ることに成功します。
その瞬間、アバンとポップはルーラの呪文で全員が脱出することができました。
外に出たヒュンケルたちは大音響に気が付くと、崖の上から落下した大魔宮の最後を確認します。
燃えさかる大魔宮を見ながら、ヒムの事を思い出すチウ。
キミは本物の戦士だったと、涙を拭きつつも、獣王遊撃隊12番の永久欠番を敬礼しながら宣言します。
しかしー。
ヒムは何とか生きていました。
実は崖のすぐ下でポップに担ぎこまれていたのです。
“ひでえなぁ隊長さん…”
何とも憎めない表情をするヒムでした。
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』第338-339話のまとめ
今回はタイトル通りのお話で、大魔宮からの脱出劇が描かれていました。
その突破口を開いたのは意外にもヒムでした。
グランドクルスは俺が、いや私がと言っている間に、ヒムが構えに入るというダチョウ俱楽部のような、どうぞどうぞの展開でした。
が、一緒に行動しているうちにみんなの事が好きになってしまったと素直に感想を話すヒム。
そう考えると、チウから無理矢理与えられた獣王遊撃隊の番号も実は気に入っていたのかなぁと思ったりします。
ちなみにチウを隊長にした組織された獣王遊撃隊のメンバーは以下のとおりです。
- 隊長:チウ
- 1番:パピィ
- 2番:ゴメちゃん…お馴染みダイの親友。1番でなかったのね。
- 3番:マリべえ
- 4番:アリババ…2話で登場した大アリクイとは別のキャラです。
- 5番:ドルやす…「ドル安」ではんく「やす」は平仮名。
- 6番:ラミた
- 7番:ドナドナ
- 8番:クマチャ
- 9番:バタコ…「バタ子」じゃないよ。
- 10番:だいご
- 11番:ビーストくん…その正体はチウの師匠であるブロキーナです。
- 12番:ヒム
最後は、ヒュンケルが不死身ならば俺も不死身という謎理論で、ヒムはグランドクロスの発動に成功。
漢っぷりを見せてくれましたが、ラストシーンはよく見ると鼻水を垂らしてオチをつけるなど、今まではポップが演じていたコメディ的な役割も担うようになっていました。
チェスの駒に見立てたハドラー近衛騎団の中では兵士(ボーン)というポジションでありながら、今回の活躍はまさに騎士(ナイト)のような勇敢さを見せてくれたヒム。
次回は、ダイとバーンの戦いに話が戻ります。

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