久しぶりに石神村に戻った千空。
凱旋の宴に出された魚料理という偏った食事に驚愕する龍水。
相良油田を探して新たな地図を作成するため村にとどまる中、人口が増えない理由として狩猟生活の限界からくる食料問題に気がつきます。
そして見つけた小麦畑。
船員の食料確保を模索する千空と美女の涙は見たくないとする龍水の思惑は一致します。
パンを作るー
石化時代に食料革命は起きるのか?
Dr.STONE91話のネタバレ
それではDr.STONE第91話『Z=91パンが無ければ麦から作ればいいじゃない』の要点をまとめてみます。
まずタイトルがいつものデザインとは違うのに気が付いたでしょうか?
よく見たらパンをモチーフにロゴがあしらわれています。
これは楽しそう。
そしてパンの生命体こと正義の味方(?)「パン!パン!!パン!!!」の登場です。
アニメ化の際は声の出演を戸田恵子さんでお願いします(笑)
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
明るい農村
何せ石化光線の発光源である地球の裏側に向かう大航海の長旅です。
大量の保存食としてパンが作れなくてはお話になりません。
前回発見した小麦畑から種もみとして脱穀。
ブリオッシュにスフォリアテッア、パン・オ・ショコラ。
保存といえば乾パンだろという千空の意見を聞くことも無く、龍水は全部作ると豪語します。
農耕という未知の分野に興味深々のコハク。
水はけなども考慮して畑は関東平野、つまり司帝国近辺での開墾となります。
その司帝国。
バラバラになった人々の修復作業は進み、自分の父親だと身内を発見する人もでてきました。
しかし限りある食料のため無闇に人を増やすわけにはいきません。
そこにコハクが箱根から小麦の種もみを背負って戻ってきます。
自然の恵みを採るだけではなく、自らの手で食料を創りだすと力強く宣言。
ついに石化時代で農業が始まります。
ゴリラチームの代表格である大樹は凄まじい勢いで土を耕していきます。
一方、マグマと陽。
やる気があるのか無いのか、木陰に休んでは給水タイム。
ニッキーにも文句を言われる有様です。
それを恨めしそうに見るゲン。
そこに楪がお手製の麦わら帽子を持参してきました。
ゲンは麦わら帽子を見て「食料リーダーの王冠」と大袈裟に喜んでみせると、事情が飲み込めない楪に構わずその場にいる連中に大声でこう言います。
「リーダーは誰なのか?みんなで誰に従うの??
当然食料王 つまり麦畑作り一番の人だよね〜そりゃあ♬」
千空と龍水が不在で「リーダー」というキーワードに「ワァアオ」で納得した楪。
そんな単純な言葉に張り切るマグマと陽が競い合い畑を耕していきます(笑)
こちらは夜になっても作業を続ける大樹。
ニッキーに休むのも仕事のうち、とは言われますが手を止めることはありません。
そんな大樹の姿に楪は嬉しそう、ゲンは体力∞に地道王には農業はピッタリと言いますが、大樹には別の想いがあるようです。
自分の父親を見つけて喜ぶ住人を見て、小さいころ両親を亡くしている自分は家族を蘇らせるのは無理。
だけど皆の家族だけは必ず救う!!
そのためには食料を山ほど作り出して世界中を蘇らせる。
その可能性を秘めた小さい小さい種。
「麦とパンこそが俺たちのスタートなんだ・・・!!!」
希望に満ちた表情で静かにも熱く語る大樹。
その決意を聞いて涙を浮かべる楪と神妙なゲンにニッキーでした。
大樹良い奴じゃないか(涙)
リーダーは君だ!
そして新緑の季節。
大樹の畑には麦がしっかり育ってきています。
対照的にマグマと陽の畑はほとんど全滅です。
そこに大樹が駆けつけて粉々に砕いた貝殻を撒いていたことを報告。
アサガオで作った簡易リトマス紙で土の状態を調べてみると、マグマたちの土には赤く、大樹の土は紫色に反応しました。
赤は土が酸性を意味します。
大樹は石灰を撒いたことで中和して植物が育ちやすい環境を作っていたのです。
こうして陽たちも石灰を撒いて土壌改良に努めます。
『小麦畑を手に入れた!!!』
楪から渡された麦わら帽子を被る大樹は誰もが認める農業王です。
求む!コック!!
大樹たちが収穫した小麦で千空がパンを試作します。
オーブンがないので石窯焼きというのが本格的です。
プロじゃないからと千空は謙遜しながらも、龍水ともどもパンが食べられることに顔がほころんでいます。
とはいえ品質は大事です。
大航海時代のパンは固くてマズかったです。
さて、その焼き上がりは?
・・・黒コゲた固い謎の物体です。
とてもパンとは呼べる代物ではありませんが、クロムは美味いと大絶賛で、コハクは岩のようでザリザリの食感が楽しいと的外れなコメントまで飛び出します。
一方、驚愕の表情だった千空たちが試食をするも悶絶。
舌が肥えすぎているため、あまりのマズさに食べることができませんでした。
これからの大航海に必要なもの。
それはー
千空&龍水「プロのシェフを叩き起こす!!!」
シンクロ率100%でハモって次回に続く。
Dr.STONEネタバレ91話のまとめ
明らかになりました大樹の身の上話。
幼いころ両親を亡くしていたとのことでしたが、多分付き合いの長い千空は知っていたかもしれませんね。
グレずに真面目に育ってくれて何よりです。
農作業も自分のためではなく皆のため、という献身的な姿に楪はでなくても涙を誘われます。
第1話で楪に告白しようとして石化時代に突入があり長い中断、復活後に想いを伝えたのか気になりますが、大樹の性格からして「今はそんな場合ではない」とかでまだのような感じがしますがどうでしょうか?
今度はタイトル「パンが無ければ~」について。
元ネタはみんな知っているマリー・アントワネットのお言葉と推測できます。
「パンが無ければケーキを食べればいいじゃない」
書物によっては「ケーキ」が「お菓子」だったりしますが正確な訳ではありません。
答えは「ブリオッシュ」。
どんなパンなのかは龍水がイメージしているので探してみてください。
とまあここまでは知っている方もいるかと思いますが、この話には続きがあります。
件の台詞ですが本当にマリー・アントワネットが発した言葉なのか?
実は確たる証拠がないということです。
出典はルソーの『告白』という自伝書ですが、ルソー自身が確認したわけでもなく想像の産物という説もあります。
そのほかにも本当は他の貴婦人の言葉だった別人説、格差社会に苦しむ民衆がマリー・アントワネットの台詞だとして広まった、など諸説ありますが真相は藪の中です。
結局「食べ物の怨みは恐ろしい」でフランス革命は成功しますが、その後ロベスピエールによる恐怖政治やギロチンによる血の断頭台の露となった犠牲者の数を鑑みると、果たしてこれで良かったのかは個人の判断によるところです。
フランス革命に興味が沸いた人は『イノサン』『マリー・アントワネットの料理人』(ともに集英社)あたりのマンガをオススメします。
今度は小麦粉の話。
日清製粉のHPで調べてみるとグルテンの成分で強力粉>中力粉>薄力粉と分類され、パンには強力粉が向いています。
今でこそ検索すれば一発でパンの作り方が分かりますが、何でもできる千空もパン作りまでは無理でした。
最後は肥料についてです。
大樹が撒いた貝殻。
成分的には有機石灰と呼ばれるものです。
関東ロームの赤土で覆われた関東平野の土質はほぼ酸性です。
これを中和するのにどの程度石灰を撒けば良いかは、千空の台詞にあるように「トライ&エラー」で確認するしかないのです。
などなど色々書きましたが、今回たった1回の話で季節が秋までワープしています。
考えてみれば当たり前の事で、作物は急には育ちません。
小麦には春または冬の種まきの時期があり、龍水が復活したのが4月ごろなので春小麦を秋に収穫した事になります。
楪の麦わら帽子は作品で王の象徴にゲンが仕立て上げましたが、裏テーマで夏をイメージさせたかったのかもしれませんね。
そして電話で千空とのやり取りから、まだ油田は見つけられず長期間石神村に滞在していることがわかります。
前回の千空の台詞にありましたように1〜2年は要する予感です。
そんな次回はコックを探すお話です。
復活液はどうするのか?
前回の地図で「奇跡の洞窟」は79話で破壊され既に跡地ということが判明しています。
79話はこちら⇒最新ネタバレ『Dr.STONE』79話!師子王兄妹涙の再会!そして裏切りの氷月!!
残った液も気球で積乱雲からの脱出で使い切っています。
またシェフの選別について。
今生きている人々の中でシェフもしくは料理人を募集する?
または例の記者さんから情報を聞き出す?
それとも龍水がいた七海財閥からのお抱え料理人?
いずれにせよ、千空と龍水は一度また東京に戻ってくる必要がありそうです。

⇒『Dr.STONE』89話!逃げない!負けない!!進め冒険者!・・