第1セットを落とした梟谷学園。
赤葦は『一球入魂』の言葉を胸に、余計な雑念を捨てて目の前に集中します。
そして「いつも通り」にトスを供給する相手はスター木兎!
本日キレッキレのストレートを決めた木兎が「最高のトス」と赤葦を褒めて前回は終わりました。
ハイキュー334話のネタバレ
それではハイキュー!!第334話『ネガティヴ限界突破』の要点をまとめてみます。
いつの間にか佳境まで進んでいる第2セット。
赤葦は点が決まってから次のサーブまで10秒足らずの間に、過ぎたミスを後悔している時間はないと、どうやら調子を取り戻したようです。
果たして勝負の行方はどうなるでしょうか?
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
誰か木兎を止めてくれ
コートは激しい攻防が続いています。
狢坂の桐生にスパイクを撃たせまいと、梟谷はワザとファーストタッチを取らせます。
相手が嫌がるやらし〜プレーだと観戦している研磨が言いますが、黒尾たちは「お前が言うか?」的な表情です。
次に相手のスパイクを鷲尾と木兎、抜けても赤葦が待ち構えるという万全の体制です。
そして木兎のダイレクトアタックが炸裂します!
得点は、狢坂22-梟谷23まで来ました。
フゥーッとガッツポーズを決めては、コートの中、そしてベンチの監督へと喜びを爆発させます!
これを見ていた観客も次第に木兎の一挙手一投足に注目していきます。
そして、このタイミングでサーブは木兎。
やはり持っている男は違います。
次は何を見せてくれるのか期待が高まる中、会場に「木兎コール」が起こります。
木兎! ぼ・く・と!! 木兎!!!
かつて烏野と対戦した稲荷崎の宮兄弟は、味方の手拍子は集中出来ないから邪魔だとしていました。
しかし木兎は違います。
観客の声援も全て追い風として、自分の力に乗せていきます。
「世界が!!俺に加勢している!!!」
強烈なジャンプサーブはライバル桐生の脇を抜けて行きます。
しかもノータッチエースです!
この状況に赤葦はもう笑うしかありません。
歓声は味方の応援団以外からも沸き上がり、観客をも巻き込んでいます。
呆然と木兎を見つめる桐生。
ついに梟谷マッチポイントとなりました。
続けざまの木兎のサーブを何とか拾う狢坂。
しかし桐生のスパイクは相手のブロックにとうとう捕まりました。
ポイントが決まり第2セットは終了します。
最後は梟谷が3点連続ポイントで、狢坂22-梟谷25と狢坂を突き放しました。
「楽しい」=「最強」なのか
タイムアウトの狢坂ベンチ。
第2セットの梟谷の攻撃パターンから「対木兎ブロック」を止める案も上がりますが、相手エースに攻撃の選択を作らせるのが目的なのでこれは却下。
相手が押せ押せムードですが、九刷監督から「攻めは最大の防御!!」と喝を入れられます。
ベンチに座る桐生は木兎のプレーを振り返ります。
怯えも焦りも無く思うままに自分を操れる姿。
「楽しい」こそが「最強」だということを自覚しています。
考え込む桐生に「かわいいは正義!」論を急に言い出す猯(まみ)。
桐生に向かい「カワイイ」にはなれないが、「楽しい」は作れる!!と言い、実現するには厳しい練習や筋トレ次第だと条件付きですが、それらを全部やってきただろうと励まします。
桐生、ネガティヴからの脱皮
運命の第3セットが始まります。
桐生は上を向きながらコートに入ってくる木兎を見ながら「お前のことが怖い」と心の中で思っていました。
戦うことで自分の小ささが浮き彫りになってしまうからです。
仲間の鼓舞や期待も歓声もプレッシャーとして感じていました。
“プレッシャー”
そんな言葉が頭をよぎった時、自嘲的にこう思いました。
「弱えくせに 何を一丁前に」
自分に自信は全くない。
しかし仲間には恵まれた自信はある。
そんな仲間が認める桐生のスパイクは、ブロックで跳ね返されるもボールの勢いはそのままに自陣コート外にまで飛び出していきます。
「逃げ出すくらいならば自惚れろ」
不敵な笑みを浮かべる桐生。
相対する木兎も負けていません。
次号センターカラーで両雄激突!
ハイキュー!!ネタバレ334話のまとめ
第1セットに比べアッサリ終わった感じの第2セット。
ページ配分としてはアンバランスでしょうが、大方の予想どおりの展開なので良しとします。
今回の話は前半が木兎、後半は桐生と完全に分けて描かれていました。
木兎にとって周りの歓声は力に変える、そして自由奔放。
桐生にとって期待はプレッシャー、そしてストイック。
実に対照的な二人ですが、こと相性に関して言えば九刷監督の予想どおり桐生が木兎を苦手にしそうです。
そういえば狢坂の監督さんは若い女性だったのでちょっとビックリしましたがスゴいですよね。
春高常連校なので梟谷のように貫禄ある男性かと思っていました。
実は326話で両校の試合が決まった時も、木兎は桐生に一方的に言いたいことだけ話をしまくりましたが、桐生は気後れしたか何も話さずじまいでした。
そんな桐生ですが「楽しさ」が「最強」だということは理解しています。
どんなスポーツにも当てはまりますが、その競技をまず楽しむことが上達に繋がりいずれ最強になることが出来れば一番の理想です。
しかし現実はそう甘くはありません。
では何故楽しくもない厳しい練習をするのでしょうか?
楽しくなければ最強にはなれないのでしょうか?
答えは「No」だと思います。
休憩時間に猯が言った「楽しい」は作れるという台詞に注目です。
禅問答のようで分かりにくいかもしれませんが、
- 楽しいことが最強につながる
- 最強となることで楽しくなる
という卵と鶏どちらが先か、という理屈に似ている気がします。
そして桐生のチームメイトは、彼がどれだけ厳しい練習と筋トレをこなしてきたのを知っているから、強くなることで結果「楽しい」状況を作ることができると発言したと思います。
そうした仲間たちの励ましもあり色々なネガティヴ的な考えを吹っ切った桐生。
その成長は、第2セットの最後と第3セットの最初で打ったスパイクの勢いの違いを比較すれば一目瞭然です。
おそらくですが、ネガティヴ前と後の違いを表現するために、敢えて同じスパイクを打たせる演出を描いたのではないかと思います。
こうして両校ともマイナス要素が解消された良い状態なので、来週も互角の戦いが続くことと予想できます。
何が勝敗を分けるのか、引き続きこの戦いに注目しましょう。

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