日向のマイナス・テンポ + “ドン”ジャンプ に東峰のサービスエースと試合の流れが烏野に傾きつつある中、鴎台は離されませんでした。
それでも、烏野は日向が“紛れる”1stテンポに“ドン”ジャンプで速攻を捻じ込みセットポイント。
リリーフサーバーとして山口が鴎台のレシーブを乱すと、月島は星海のワンタッチ狙いのスパイクを視線から読み取りアウトを誘いました。
第2セットは烏野25-鴎台22で奪取して、イーブンに持ち込みました。
ハイキュー!!358話のネタバレ
それではハイキュー!!第358話『カモメ』の要点をまとめてみます。
扉絵は珍しく監督さんのプロフィール紹介です。
途中途中に出てくる英単語から外国語の日本人教師かと思っていたら、外国人でした。
烏野の鵜養コーチのお爺さん、音駒の猫又監督などの若かりし頃が描かれたことはありましたが、こうした表舞台を支える人物たちにもスポットを当てることは作品に厚みを持たせるのに役立ちます。
時間のない場合は目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
今日は6セット目
第2セットを取り返した烏野。
最後の月島のプレーには宇内も背筋に寒気を覚えるほどで、兄貴は鼻高々のようです。
やはりコートの中でも反応は一緒でした。
ベンチに戻るなりチームメイトから矢継ぎ早に質問される月島です。
いくら練習してきたとはいえ、本番で成功するとは限りません。
しかし、星海はブロックを避けられる可能性があることを知ってしまいました。
そして日向の新しい攻撃。
鴎台にとって考慮しなければならない相手の選択肢が増えました。
日向は影山に今日が6セットに入ることを話します。
5セットマッチでも最大は5セット。
そんな日向の言葉を無視してドリンクを飲む影山。
全国の大舞台で疲労が蓄積される中、いつもと同じ日向の平常運転ぶりに周囲は呆れます。
しかし、手ごたえを掴んだ東峰も同様に「大丈夫だ」と感じている様子で、早速に菅原からもっと強気なこと言えとツッコミが入ります。
バレーボールはトモダチ
こちらは鴎台ベンチ。
烏野1年生トリオに翻弄された感のある星海と昼神は、相手の凄さに驚いたことをサラリと述べています。
側から見て飄々とした感じのチームに見える鴎台をここまで育ててきたアーロン監督。
イタリアのセリエAのコーチや、Vリーグでも2部チームを昇格させるほどの経歴の持ち主で、監督目当てに鴎台に入学する学生もいるほどです。
星海たちが聞いた最初の言葉は「バレーボールを好きになってほしい」
そのためにアーロンは基礎の他に特に頑張って欲しいことが三つあるそうです。
全ての始まりであるサーブ。
防御にして攻撃のブロック。
良いプレーをいつでもできる為の「思考の仕方」を身につけるメンタルトレーニング。
そして最後に「鴎台」という名前がとても好きだと言うアーロン。
強風や吹雪でも飛んでいける、どんな状況でも強い。
そんな風になれたら良いと挨拶の言葉を閉めるのでした。
最終セットのゴングがなる
いよいよ運命の第3セットが始まります。
勝者にはセンターコートが待っています。
ローテーションの両チームとも変更なし。
日向は後衛から。
鴎台も昼神と日向のマッチアップを目論みます。
最初のサーブは烏野。
いきなり影山からのビッグサーブからです。
しかしこれを野沢が拾います。
最良の選択として味方がフォロー可能なボールを上げると白馬のバックアタックに繋がり、コート上の状況から次々に情報を捌いていくと最後はブロックでシャットアウト。
Excellent!
赤葦は鴎台の全員がタクスフォーカスを実践していることに気付きます。
「習慣は第二の天性なり」
普通に強い鴎台に面白くない宮兄弟は、どちらかといえば、そのように整ったものを”引っ掻き回したい”性格です。
そしてもう一人同じようなキャラクターがコートにいました。
武者震いする烏野の10番、その人です。
ハイキュー!!ネタバレ358-359話のまとめ
今回は休憩含め第3セットへの意気込みと鴎台のチーム方針が語られたお話でした。
鴎台の監督はまさかの元セリエAのコーチとは驚き。
サッカー同様にバレーでも世界最高峰のリーグです。
ちなみに日本初のセリエAは当時の代表エースだった加藤陽一氏。
日本と世界のレベルの違いを肌で知るために、2002年に自らトライアウトを受けて海を渡った先駆者です。
現在では、Vリーグの「つくばユナイテッドサンガイア」の監督兼まだ選手!だそうです。
すげー。
そのアーロン監督。
高校部活の3年(大半は2年半ですが)で出来ることは限られている中でのポイントを絞った指導方法でした。
試合前の338〜339話での鵜養コーチの鴎台に対する評価は、監督が代変わりをして「サーブとブロック」に力を入れ始めてから強くなったとありましたので、アーロン監督による手腕が大きいところだと思われます。
限られた時間での選手への育成方針は、真新しいことをするのではなく選手個人の長所を伸ばすという、白鳥沢の鷲匠監督と通じる点があるかもしれません。
その名将の教えを受けた鴎台の選手たち。
前述した鵜養が指摘した鴎台の強さは二つでしたが、実は三つ目のメンタルによるところも大きいのではないでしょうか。
赤葦が取り入れたタクスフォーカスを鴎台は既に全員が習得しているあたり、このチームの土台的な強さを感じます。
「魔の三日目」のダブルヘッダーという疲れがピークに達してる中、日向だけは1日に6セットもできることを喜んでいます。
県予選の白鳥沢戦では5セットできることに影山も同意していましたが、今回はスルーされました。
影山も内心は日向と同じ気持ちでしょうが、今さら何をと思っているのかもしれません。
その代わり月島たちからの辛辣なコメントが待っていました。
次回は鴎台の確立された守備を、いかに日向がぶち壊すのか楽しみです。

⇒『ハイキュー!!』359話!淡々と、ジワジワと広がる点差・・
⇒『ハイキュー!!』357話!ドヤ顔のツッキー!第2セットは・・
⇒『ハイキュー!!』356話!勝負は運任せ?違う!自らの力に・・