緩急自在の速攻で鴎台ブロックを翻弄する日向と影山。
“紛れる1stテンポ+ドンジャンプ”と“マイナステンポ+ドンジャンプ”の連発は、ついに“不動”の異名をとる昼神の重心を「1mm」もしくは「1秒」と僅かに動かし囮を誘うことに成功しました。
かつてTVで観た宇内に憧れた日向でしたが今は違います。
この先、色々な事ができてもこう考えが変わりました。
「誰かがおれに名前をつけてくれるなら、おれは最強の囮がいい」
ハイキュー!!363話のネタバレ
それではハイキュー!!第363話『小さな巨人VS最強の囮』の要点をまとめてみます。
思えば8カ月前のことでした1。
「最強の!!囮!!」
何かパッとしないと、初めてその言葉を聞いた時には思わずヘタれた日向。
それを見た当時の影山は怒っていました。
“エース”という冠がなくても、誰よりも沢山の得点を叩き出したからこそ、敵は日向をマークして他のスパイカーは自由になれる。
それでも今の自分の役割がカッコ悪いと思うのか!?
今はそう思わない日向がいました。
前回のタイトルは「〜VS」で終了。
今回のタイトルで「〜VS最強の囮」と問答のような2週かけてのお話です。
「小さな巨人」と「最強の囮」の戦いは新たなステージに突入です。
時間のない場合は、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
答えは一つとは限らない
得点は日向を囮にした田中のレフトからの攻撃が決まり、烏野12-鴎台12と追いつきました。
ここで鴎台はタイムアウトを取ります。
移動しながら「最強の囮」について影山に語る日向ですが、影山は今更なにをと、最強の囮はカッコいいだろうと前から言っていました。
最も“セッターの次に”ですが。
宇内とは違う道を目指していることを自覚した日向は、
「だから『小さな巨人』の名前は星海さんどうぞ」
とネット側の星海にあっさりと譲ります。
それを聞いた星海は、上げますみたいに言うな、最初から俺のモノだ!と怒鳴りますが、試合中に珍しく大笑いをします。
今までの試合で自分と同じ様な選手がいたら、蹴落としても上り詰めるつもりでいました。
しかし今は違います。
「俺たちの強さはひとつなんかじゃない」
と星海は違う可能性を見た気がしました。
試合を観戦している伊達工業の青根は日向の囮に驚き椅子を倒していました。
白鳥沢では、日向の囮は怖いという五色に対して、白布は日向がバネと空中の打ち分けでオープン攻撃もできるようになり、お前はそれに対抗できるのかとガチ意見です。
オレを選べ
試合は東峰のビックサーブで再開します。
烏野は一気に逆転出来るでしょうか。
この試合を観戦する全日本の雲雀田監督はこう言います。
我々は小さく優秀な選手ではなく、大きくて優秀な選手を求めていると。
その小さな星海は後衛からバックアタックの体制に入ります。
月島がブロッカーにいない今、壁は2枚とし、ブロックアウトの的を作らせない作戦です。
しかし星海はまるで空中停止ができるかのように、“ここしかない”というスポットにフェイント。
雲雀田監督は、小さい選手たちは確固たる実力で自分たちを選ばせに来ていると感じずにはいられまん。
こちらは振り回す
最終セットの13点目を取りコートチェンジする途中、初めて「倒してみたい」という表情をする星海に「気持ち悪い」とする昼神ですが、チームのスターが波に乗っているのを感じ、図が高いと自分のサーブにも力が入ります。
しかし、澤村がナイスレシーブすると、今度の日向はナナメ飛びジャンプ。
これに別所と白馬がつられると、影山のトスを田中が決めて再び同点になります。
鴎台相手についにノーブロック。
緩急のエゲツない最強の囮に、鴎台のブロックは振り回されています。
宮侑は同じセッターとして、日向を使って相手ブロックをブン回す影山を見て「楽しそうだなぁ」と、もし自分だったらと心底羨ましそうに眺めています。
日向には負けない
ローテーションが動き、日向はサーブのため後衛に下がります。
西谷と交代してコートに入る月島ですが、まだ足はバキバキに張っています。
控えの縁下はいつでも交代できるようにアップを始めていますが、影山は月島に「逃げんなよ」と味方からの挑発を受けてしまいます。
体力とか精神力とか点数のつけられないものに勝ち負けなんてバカバカしいと思う月島ですが、「日向に負けてたまるか」とMBの本能に火がついたようです。
今回はここまで。
ハイキュー!!ネタバレ!363-364話のまとめ
コートで大笑いする星海を見ると、小さな体格の自分が戦うにはこれしかない、とサーブからレシーブまで多くの技を取得してきましたが、日向のように高さと速さで囮としても戦える、という今までにないやり方を目の当たりにすれば、やはり笑わずにはいられないでしょう。
事実、星海のジャンプ力は日向と同等かそれ以上なので、今後は星海自身が囮となり他の選手を活かす新しい戦い方を手にすることもあるでしょう。
「強さとは実に多彩」
白鳥沢戦で鵜養前監督が述懐したセリフが思い出されます。
そして日向に触発されたか、星海がぐいぐい引っ張ってかきます。
まるで空中停止のようなアクロバットなプレーを見てしまえば、小さい選手ですが雲雀田監督でなくても思わず全日本に呼んでしまいたくなりますよ。
最後はやはり日向に影響、というか対抗心からでしょうが、月島まで闘争本能を内に秘めながらコートに立ちました。
アップしている縁下には少々気の毒ですが、もう少し月島の活躍がありそうです。

⇒『ハイキュー!!』365話!春高バレー編最終回?日向発熱で・・
⇒『ハイキュー!!』364話!日向にアクシデント!?ヒナガラ・・
⇒『ハイキュー!!』362話!オレの二つ名は「最強の囮」!!・・