“俺たちの春が終わる”
春高バレーの男子準々決勝は、セットカウント2-1で鴎台高校が勝利しました。
烏野高校の敗退を病院の待合室で見る日向。
そして「全国3大エース」の井闥山高校も破れました。
“波乱の春“が続いた試合を観戦した全日本の雲雀田監督は、勝敗に莫大な経験を得たこれまで全ての敗戦チームたちにエールを送るのでした。
「今日敗者の君たちよ、明日は何者になる?」
ハイキュー!!369話のネタバレ
それではハイキュー!!第369話『飯と筋肉』の要点をまとめてみます。
激闘終えた烏野高校。
今週は春高バレー編の最終回です。
澤村、菅原、東峰、清水たち3年生との別れ。
そして、ラストからは想定外の展開が待っています。
時間のない場合は、目次に内容をまとめていますので参考にしてください。
アザラシの子
コートから引き上げる烏野。
西谷と一緒に歩く東峰は躊躇いつつも、最後の星海のスパイクについて西谷が取れなければ、誰も取れないのだから責任を感じる必要は無いと気遣います。
こちらは月島に声をかける澤村です。
どうやらつった足はもう平気のようです。
月島のブロックが無ければ全国は無かったと澤村は礼を言いますが、その月島は早く帰って鴎台のブロックの録画を見たいと答えます。
それを聞いて“成長の早い”アザラシに例えて大笑いする澤村。
また田中は清水の荷物を持つと話しかけ、最後だからかその申し出を受け入れる清水です。
「惜敗じゃねえ、完敗だ」
お前たちはもっと上に行けると試合を総括する澤村。
すると影山の意外な言葉に皆が驚きます。
「このチームでもっと上に行きたかったです」
これを聞いて感情が高ぶったか肩でタックルする菅原。
確かに試合は勝たなければそこで終わりますが、影山の今の言葉を聞けただけでも来た意味があると言います。
烏野を思う気持ちがあれば、これからも先も色々なチームであってもそう思えると大泣きします。
これには澤村も月島同様に“アザラシ”ともらい泣き。
最後に澤村は武田先生が監督にお礼を言います。
“ヤル気”だけでは来ることができない、長時間の練習時間の確保、強化試合の交渉、鵜養の招集などは先生のおかげですと、最大の幸運を振り返ります。
それを聞いて武田は生徒たちを誇りに思うと返します。
負けは今の力の認識であっても弱さの証明ではありません。
「君たちの何もここで終わらない、これからも何だってできると!!」
と挨拶を締めて烏野の春高バレーは幕を閉じました。
これからの人生
宿舎に戻りベランダで「つかれた」と身も蓋もない感想を述べる澤村。
東峰もどうやらもう少しで足がつりそうな状況だったようです。
菅原は誰も謝る人間がいなくて良かったと語ります。
そこに清水が加わり一緒に過ごす黄昏時に田中から夕食の連絡が入ります。
しょうが焼き日向にオゴるとご機嫌な4人組でした。
その日向に夕食を運ぶのは鵜養でした。
日向に気合や気持ちが足りなかったと訳ではありません。
メンタルとフィジカルは別個ではなく、強い身体に強い心がついてくるのです。
限界を越えるのではなく、限界値を上げていくために飯を食べ、しっかりと筋肉をつけていこうと鵜養は総括するのでした。
「いただきます」
日向は涙を流しながらご飯を噛みしめるのでした。
時は流れた!
そして3月。
新キャプテンは縁下です。
「ありがとうございましたっ!!」
こうして澤村、菅原、東峰、清水たち3年生は笑顔で卒業していきました。
そこからさらに数年後が経過しました。
場所はブラジルのリオデジャネイロ。
「オブリガード!」
自転車の配達員は礼を言うと軽快に前に進んで行こうとします。
果たしてこの背中の人物は誰でしょうか?
「ハイキュー!!」
新章スタートです。
ハイキュー!!369-370話のまとめ
キャプテン澤村の最後の総括は、自分たちは奇跡「的」と言いながら、後半たちはもっと上を目指せると期待を込めたものでした。
武田先生に対する感謝も述べるなど気遣いに抜かりはありません。
こうした裏方へのフォローがあるのも、この作品の良いところです。
その武田先生の言葉は、もはや名セリフの宝箱すぎます。
そして驚いたのは、このチームでもっと上に行きたかったという影山の一言。
あのワンマン王様野郎からそんな言葉が出てくるとは、菅原でなくても思わず涙です。
そして烏野の現メンバーでの最後の晩餐。
勝利のしょうが焼きでなかったのは少々残念でしたが、インターハイ予選で蒼葉城西に敗北した時の食事と今回は違い涙を流しながらではないから、選手も控えもベンチも各々が自分の力を出し切った感じがしたのでしょう。
山盛りご飯の影山に思わずワロタ。
日向にそっと差し入れをするチームメイトが微笑えましいです。
そして、最終ページは数年後!
作品ワープの法則で2年生、ひょっとして高校卒業?まで飛ばしてきました。
チャリに乗る日向は少しだけ背が伸びたかな?
とりあえず国内ではやることやったので、海外編、武者修行編なのか?
それとも、武田先生が日向に語った台詞が伏線で、東京五輪編となるのか?
作品設定として、日向1年生が2012年なので、リオ五輪に合わせて2016年にブラジル渡航、最後は東京五輪で2020年に時間軸を現在に合わせてエンド。
こんな感じでしょうかね。
巻末掲載にあった春一先生のコメント“もうちょっとだけお付き合いください”が果たしてどこまで描くつもりか気になりますが、再来週からの展開に目が離せません。

⇒『ハイキュー!!』371話!ヒナガラスのブラジル奮戦記!そ・・
⇒『ハイキュー!!』370話!終わりの始まり!最終章は地球の・・
⇒『ハイキュー!!』368話!敗北者たちの明日はどっちだ?!・・
⇒『ハイキュー!!』367話!烏野準々決勝敗退!!センターコ・・