世界最高峰のプレイヤーであるロメロに魅了されながらも点差を広げられるBJ。
しかし、ここから日向のブラジル仕込みの“ニンジャ”スタイルで反撃となりました。
まずはロメロに対しては、一歩下がった守備体系でフェイントを誘います。
次に星海に対しては、ブロックフォローと前に移動した空きスペースにワザとスパイクを打たせます。
日向の守備からADにブレイクしたBJ。
澤村は最強の囮である日向が、自分自身を囮にする術を身につけたことに驚きを隠せません。
『ハイキュー!!』385話のネタバレ
それではハイキュー!!第385話『テンションが上がると同時に悔しさも感じます』の要点をまとめてみました。
進化した日向のプレーを目の当たりした、黄金川、金田一、五色、月島ら、かつての同学年の選手たち。
いずれも、宮城県の擬似選抜合宿のメンバーは、まさに今回のタイトルのような心境でしょう。
しかし、日向の活躍はまだ止まりません。
一度はADに離されかけたBJですが、再び接戦に持ち直しました。
時間のない場合は目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
誘い誘われ
地球の裏側でこの試合を観戦するペドロ。
日向がブラジルで武者修行した時のルームメイトです。
かつて日向の試合観戦した時に見た、相手を誘う位置取りの巧さからニンジャと呼ばれた由縁を思い出します。
確かに日向の囮に誘われたロメロや星海ですが、スパイクで攻撃する直前に相手チームの守備陣形を把握していたこその罠に、プロの凄さを感じる元烏野3年生トリオでした。
日向のブロード
試合は均衡したまま中盤に差し掛かかります。
すると日向が移動攻撃(ブロード)に動きだします。
その素早い動きに、悔しげな月島と呆気に取られる観客たち。
後方よりレフトからライトに移動して、木兎の外側に瞬時に走り込みジャンプをします。
しかし宮侑のトスは反対側の明暗に上がりスパイクが決まりました。
会心の出来栄えに自画自賛する宮侑。
これにはエイトール夫婦をはじめ、観客側も誰が何をしたのか追いついていないようです。
ここで今のプレーを解説。
ライトに走り込んだ日向。
Cクイックの木兎。
Aかと思わせたBクイック気味の明暗。
これにAD昼神たちの反応が遅れたということです。
また日向がまた何かやると思わせた観客の反応を見て“どうも、それはウチの最強の囮です”と口には出さないまでも誇らしげな澤村たち。
これで得点は、BJ17- AD16となりました。
小さいながらも存在感のある日向。
確かにブロック泣かせでしたし、 ADにとってはデータが無いというのはツライところです。
囮的役割の多いMB。
その囮上手の“釣り名人”日向とベテランMBのダブルひっかけぶりを見て、地獄の漁業かと不機嫌そうに例える二口と、それに無口で頷く青根も観戦していました。
なんでもできる
BJ1点リードのまま、サーブは日向に回りジャンプサーブ。
これをウシワカがライト攻撃して、弾かれたボールをコートの外で宮侑がフォローします。
“全部できるようにならなきゃ”
今度は日向がセッターの位置に回り、ふわっと優しいバックトスを上げます。
これにコートに戻ってきた宮侑が合わせます。
見事な連携でスパイクが決まり、宮治も声を上げてしまいます。
また今のプレーは百沢もスマホで観戦していました。
Aパスのような得点が決まりテンション高くタッチをする日向と宮侑。
思わず凄いと拍手をする谷地。
しかし月島は、あれくらい出来なければBJの大砲であるバーンズと代わる価値がないと、あくまで冷静です。
日向個人の攻撃力と“個”の力に加えて、ハイレベルな攻撃を成立させる技術力。
谷地はそれらを全て含めて日向がバーンズと同等の働きをしているように感じます。
一方、山口はバーンズと日向でBJが全く違うチームに変わるとして、強さの違う切り札を持っているようだと評します。
とはいえOPに居て個人で点が取れないとどうしようも無いと応える月島ですが、すぐさまバックアタックで相手のブロックを上手く使いのタッチアウトで点を取ります。
これで得点はBJ21-AD17と4点差になりました。
日向の活躍を見つめる星海。
バレーボール協会の杉山は、以前の春高バレーで全日本の雲雀田監督が語った「彼らは選ばせにやってくる」というセリフを思い出すのでした。
『ハイキュー!!』385話-386のネタバレのまとめ
まずは恒例の登場人物たちのその後の進路です。
伊達工業勢の紹介からです。
二口と青根は社会人チームのVC伊達。
黄金川はVリーグD2の仙台フロッグス。
そして角川学園の百沢がD1の大日本電鉄ウォーリアーズ。
黄金川と月島がチームメイトの展開も面白そうですが、選抜合宿メンバーの中では百沢がD1選手と一番の出世頭でしょう。
合宿中はただ体格が2mなだけと、周囲とのレベルの違いに落ち込んでいた姿を振り返ると相当の努力をしたことだと思います。
物語的には、前回は守りで、今回は攻撃でと、引き続き日向大活躍の回でした。
最強の囮健在に澤村たちも自慢したいところでしょう。
照れながら頭をかいている様子が印象的です。
菅原に至っては拝んでいます。
以前披露したジャンプサーブにも驚きましたが、今回はトスのセッティング。
バックトスはブラジルで及川と即興コンビを組んだときのオマージュです。
宮侑自身も強烈なスパイカーであることから、日向が入ると完全な速効型チームに早変わりという感じですね。
日向がトスをできるということは、烏野時代に影山-菅原で見せたように、宮侑とのダブルセッターもあり?
とはいえ、やはり攻撃が好きなようで、ブロードでライトに回り込んだシーンでは、トスが明暗に上がった時には姿は映らずともショボ~ンな感じでした。
そしてラストのページ。
日向のスタイルは、マルチに活躍した星海+最強の囮と、本家の星海が完全にお株を奪われた格好になりました。
雲雀田監督のセリフを協会関係者が回想する辺り、いよいよ全日本も日向のプレーに注目してきたということでしょう。
次回は表紙と巻頭カラーです。

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