暗黒大陸編BW号では現在「上層(第1層)での王位継承戦」と「下層(第3~5層)での幻影旅団のヒソカ探しとマフィアの抗争」という2つの軸で進行中であり、連載再開後(第391話~)は主にマフィアの抗争が中心に描かれているところ。
ざっくり言うと、世界を壊そうとしているモレナ率いるエイ=イ一家を、カキン三大マフィアとして見過ごせないシュウ=ウ一家とシャ=ア一家、ちょっかいを出された幻影旅団(ノブナガ、フィンクス、フェイタン)、エイ=イ一家のケツモチであるツェリードニヒ第4王子が始末に動き始めました。
エイ=イ一家はモレナの能力によって全員が順調に念能力に目覚めながら、敵対する者たちを待ち受けているという感じ。
また、場合(ハンター協会の介入次第)によっては国対マフィアの戦争(マフィア掃討作戦)にも発展しかねないという状況です。
ヒンリギ(シュウ=ウ一家)にゴタゴタが治まるまで第1層で大人しくしていてくれと言われたヒソカや、依然圧倒的殺意でヒソカを捜索中の旅団もどのような動きを見せていくか注目していたいですね。
エイ=イ一家を巡ってBW号全体の物語が繋がってきそうなところです。
第395話『結成①』はなんと幻影旅団の結成秘話が始まる…!?
目次
『ハンターハンター』395話!のネタバレ
それでは『ハンターハンター』395話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
徐々に狭まるエイ=イ捜査網
ビデオを猫に変化させ3層一般客室への出入り口の動きを録画していたヒンリギは、それによりエイ=イ構成員が念によるワープ能力を使ってアジトまで移動している可能性に気づきました。
3101号室の罠のような能力があれば十分可能ですし、その方が便利なはずですからね。
ということでさっそくシュウ=ウ一家と、そして早くも合流したツェリードニヒ第4王子私設兵の小隊と情報を共有し、モレナの捜索を進めます。
まずエイ=イ一家の公式の事務所はもう封鎖中なので、いる可能性は低そう。(前回ツェリ私設兵小隊によって倉庫番の死体が発見されたため)
次に3101号室の奥にあるらしい隠しアジト。(前回ヒンリギとオウが向かった場所)
“扉の罠”があったため未確認ですが、現在そこにノブナガたちが向かっているようです。
そしてアジト潰しは旅団に任せ、マフィアはエイ=イ構成員(とりあえずヒンリギが最初に接触したペリゴルとビレ?)を探すことに。
ツェリ私設兵小隊は面が割れているため捜索には参加しませんが、代わりにエイ=イ構成員を殺害した場合には代役として出頭することを約束しました。
エイ=イ一家は旅団に似ている?
ノブナガたちが3102号室に到着。
前回ヒンリギたちが訪れた3101号室に向けて壁をぶち抜こうとしますが、予め聞いていた“扉の罠”を念のため警戒し、奥にあるトイレの壁をぶち抜くことにしました。
この奥に隠し部屋があるなら、数部屋分は繋がっているだろうと考えたからです。
実際にノブナガが壁を斬り開くと、中に直前まで使用していた形跡のある小部屋がありました。
恐らく追跡の動きを察して急いで逃亡したのでしょうが、その様子にフィンクスは違和感を覚えました。
このアジトの引き際には統率された意志と経験を感じるのに、なぜ念覚えたての素人丸出しだったルイーニーを自分たち(旅団)と接触させたのだろうかと。
ノブナガはそれをスケープゴート(1人を犠牲にすることで他のメンバーの手綱を引き締めた)だろうと推測しつつ、仲間をやられてスイッチを切り替えたような柔軟性が旅団に似ていると語りました。
諦めと怒りを原動力に、何か手に入る気がして手探りで動き始めた結成当時の旅団に。
結成前の幻影旅団
それはまだ流星街が世界の人々に恐れられる前の話。
当時すでにゴミ溜めだった流星街にて、掘り出し物探しをしていたクロロ&フランクリン&シャルナーク(?)。
掘り出し物はビデオテープのようで、言語が違っていても楽しめるような中身だとアタリという感じで楽しそうに物色する日々だったようです。
とはいえクロロは中身が何であれ、教会の鑑賞室でビデオを見ながら様々なことを勉強していた様子。
ただし掘り出し物探しにはライバルも多く、縄張りを主張するウボォーギン&マチ組や、バイクに乗ってヒャッハーと掘り出し物を強奪するフィンクス&フェイタン組がいました。
皆悪ガキどもで可愛いです。
クロロは皆より弱そうで新鮮ですが、頭の回転はやはりクロロという感じがします。
被虐民から恐れの対象へ
フランクリンがウボォーを引きつけてくれている間に、クロロは新しく手に入れたビデオを見に教会にやってきました。
教会には小さな墓が増えており、リゾルという神父はクロロに「郊外を1人で出歩くのは極力避けた方がいい」と注意しました。
何せ流星街で生まれた者には社会的な存在証明書がありません。
それを「存在しない=人間ではない=何をしても罪にならない」と捉え、住人狩りにやってくる悪党が頻出していたのです。
後に流星街はマフィアと手を組み、人員と引き換えに安全を得るようになったわけですが(ヨークシン編参照)、それまでは毎年数百人単位の犠牲者(うち7割が15歳未満)が出ていたそう。
しかしマフィアとの繋がりが増すと同時に流星街の長老の中に念能力を覚醒させる者が現れ、流星街たる“報復の掟”の元となった制約も生まれました。
「命は命でしか贖えない」
「我々は何も拒まない。だから我々から何も奪うな」
そうして流星街を世界の人々が恐れ始めた頃に、幻影旅団は誕生したようです。
皆で楽しみたいクロロ
この頃のクロロは公用語(ゲルマ語)とジャンナ語を話せるようになっていたようで、リゾル神父は「探求心が強く勉強熱心で将来有望」と評価。
独創的な発想の持ち主でもあるため、クロロを長老会に呼んで意見を聞いてみてはどうかと長老に進言していました。
一方クロロが鑑賞室へ行くとパクノダがいました。
パクノダはクロロのお姉さん的存在(クロロの方が年上)で、クロロとは「クーちゃん」「パクちゃん」と呼び合う間柄だったようです。
新たに手に入れたビデオを2人で見るも、何も映っておらずガッカリ…。
しかしその後クロロが10分くらい早送りしたところ『清掃戦隊カタヅケンジャー』が録画されていたようで、翌日パクノダに見せたら「これなら言葉が分からなくたって楽しいから皆を呼んで一緒に観よう!」と大喜びしました。
そこでクロロは「でも話が分かった方がもっと楽しいよね」と考え、皆のために映像に対して吹き替え作業をしようと提案しました。
シーラ登場!
クロロは翻訳してセリフ起こしと、殆どの役を担当。
大事な女隊員同士の掛け合いをパクノダ、サラサ、シーラが演じることになりました。
サラサは黒髪を2つに束ねた元気娘。
そしてシーラはハンターハンター0巻に出てきた女の子ですね。
ここで出てくるとは思いませんでしたが、猫耳(ネズミ?)をしている姿や『冒険活劇ディノハンター』を持ちハンターを目指しているところがまさにシーラです!
クロロ、パクノダ、サラサ、シーラの4人は、来週の日曜日に全宗教会の講堂での上映会を目指して吹き替え作業を開始。
しかしその頃、街の片隅でまた住民が攫われていったのでした。
『ハンターハンター』ネタバレ395-396話のまとめ
今回のポイントをざっくりおさらいすると
- シュウ=ウ&シャ=ア一家にツェリ私設兵小隊が合流
- ノブナガ、フィンクス、フェイタンがエイ=イ一家アジトを捜索
- 幻影旅団の過去編が開始
ということでまさか幻影旅団の過去編が始まると思いませんでしたね。
やはりこの暗黒大陸編で旅団が解体しそうでドキドキしてきました。
そしてここでシーラが登場してきたところに興奮が収まりません。
シーラはクラピカが外の世界を知るきっかけになった重要人物であり、クルタ族虐殺事件にもどう絡んでいるのかかなり謎が残った人物。
0巻だけでは真相は分からなかったので、クラピカとツェリードニヒも絡んでいるこの暗黒大陸編で真実が知れればいいですね。
0巻を読んだことのない方でも楽しめる進行になっていくとは思いますが、今後のストーリーでシーラについて補足が必要そうな時は都度解説を加えていきたいと思いますのでご安心ください。
さて旅団が如何に念能力を覚醒させ、結束力のある幻影旅団という集団になるに至ったのか、ついに知れると同時に壊滅へのカウントダウンが始まりそうで嫌な予感もあります…。
結成秘話が始まった現在、BW号内で団長と同行しているのがシズクとボノレノフという“初期メンではない”ところも何だか嫌な予感ですよね。
果たして満を持しての過去編の始まりは死亡フラグという漫画の定石を壊してくれるでしょうか。
次回も旅団の活躍に注目です!

⇒『ハンターハンター』397話!復讐から始まるクロロの変革!・・
⇒『ハンターハンター』396話!幻影旅団の始まりは劇団だった・・
⇒『ハンターハンター』394話!ツェリードニヒの学友が登場!モ・・
⇒『ハンターハンター』393話!ヒンリギは旅団箱推し!マフィア・・