四代目の“個性”である「危機察知」が発現したデクでしたが、習得訓練をしていないために意識が飛びそうになります。
一方、一世一代の脱出ショウを敢行するコンプレスは、ルミリオンに圧倒されながらも死柄木とスピナーに時間を与えるつもりです。
死柄木との会話を思い出すスピナーは、心が落ち着く「あの手」を死柄木の顔に被せます。
しかし、衝撃波と共に復活したのは死柄木の肉体を乗っ取ったAFOでした。
この戦いの敗北を潔く認めるAFOは味方を置き去りにして逃走を開始。
デクは大勢を傷つけた死柄木を許せないと思いながらも、AFOに取り込まれる死柄木の本体が救けを求めているように見えたのでした。
目次
『僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)(ヒロアカ)』296話のネタバレ
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堀越耕平「ヒロアカ」296話より引用
それでは『僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)』第296話『極々、地獄』の要点をまとめてみました。
蛇腔病院の立ち入りから始まった「超常解放戦線」の一斉掃討。
戦いの大筋は決着がつきましたが、荼毘の放送など、ヒーローはこれからの立ち入りが問われる展開になりそうです。
ともかく今はヒーローに求められる基本三項の一つ「救助」が最優先です。
現場の被害状況はどれほどのものでしょうか。
時間のない場合は目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
その成果
デクたちを振り切った死柄木。
前線の生存者、避難・救助等各々の役割を遂行し終えた者、動ける者たちの全てが死柄木の撤退を阻むもうとします。
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堀越耕平「ヒロアカ」296話より引用
必死の形相のマイク、負傷しながら攻撃をしかける13号。
脳無(ニア・ハイエンド)は死柄木の指示により、突然の陽動・攪乱行動・統率された連携を取ります。
ヒーローたちは翻弄されつつも3体のニア・ハイエンドを仕留めることに成功。
しかし、残りの7体は死柄木一行と共に行方を晦まします。
ヴィラン連合はギガントマキアとコンプレスが確保されました。
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堀越耕平「ヒロアカ」296話より引用
群訝山荘ではリ・デストロをはじめ、外典、トランペットなど会議に集まった超常解放戦線の構成員1万6929人を確保。
それでもギガントマキアの行進時の混乱で、幹部を含む132人を取り逃がしてしまいます。
その他、全国に点在する支部及びシンパの制圧を果たすのでした。
その被害
トガは依然として逃走中で警察たちは被害者の救出もままなりません。
ギガントマキアの蹂躙で殆どの建物は全壊しています。
あちこちで阿鼻叫喚の悲鳴が響き渡る中、小さな兄妹をビルの崩落から間一髪で救うお茶子と梅雨。
今度は妻の助けを求める声を受けて懸命に救助活動に勤しみます。
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堀越耕平「ヒロアカ」296話より引用
手の届く範囲で皆を助けようと必死のお茶子。
まだ救える命がある。
そう思うお茶子でしたが、その隣にいるヒーローは諦めてしまいます。
これはもうダメだと呟くセリフに周囲を見渡すお茶子は、呆然として動きが止まってしまうのでした。
その責任
悲劇は街中ではありませんでした。
倒れたミッドナイトの手を芦戸が握っても反応がありません。
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堀越耕平「ヒロアカ」296話より引用
号泣する芦戸、霧島。
八百万は涙で濡れる顔を覆い、砂藤は立ち尽くすだけです。
蘇生には不十分だった死柄木が蘇ったのは、夢と憎しみ。
たった一つの執念によってミッドナイトをはじめ多くの命が散っていったのです。
世間では荼毘の告発をウザイと思いながら、エンデヴァーがヒーローとしての立場の終わりを示唆します。
ざわつく噂は、№2の時点から裏があると思う意見が出る中、明日にでも説明するべきだと厳しい批判の声が上がるのでした。
悪夢への序章
惨劇の同日夜。
全身を拘束されたままのAFOは何かを感じたようです。
多少の想定外はありましたが、そろそろ頃合いだと考えています。
乗っ取った死柄木を通じて荼毘やスピナーに語り掛けるAFO。
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堀越耕平「ヒロアカ」296話より引用
何故「明日が来る」と思っているのか。
AFOは休み暇など与えるつもりはありません。
「ここからずーっと僕のターンだ」
死柄木本体の精神が内に籠る中、AFOは疲れ知らずの脳無に対して僕の肉体を解放するよう命令するのでした。
『僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)』296-297話のネタバレのまとめ
この戦いに勝者はいたのでしょうか?
確かにヴィランは幹部をはじめ相当数の逮捕となりました。
街を蹂躙したギガントマキを確保したことは大戦果とも言えるでしょう。
コンプレスはどうやら生存のようですが、スケプティックはどうなった?
肝心の死柄木や荼毘は逃走に成功。
トガは最後まで合流出来なかったようです。
それにしても、今回はヒーロー側の殉職者たちがあまりにも悲しすぎました。
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堀越耕平「ヒロアカ」296話より引用
慰霊のようにならんだヒーローたちの顔写真。
読者の誰もが驚いたであろうミッドナイト先生がぁー!!
これは想定外の結論ではないでしょうか?
生徒たちの悲しみや、地に落ちたままのアイマスクなど、ミッドナイトの遺体を描かない方が逆に残酷さを演出しています。
これはつらい。
皆で授業を受けるというセリフが、山荘で負傷したミッドナイトが生きていると思っていましたが、逆に死亡のフラグになろうとは。
イレイザーヘッドたち先生たちを失うことは最悪だと、死柄木との戦いにデクは乱入しましたが、皮肉なことにデクのいない現場で悲劇はおきてしまいました。
そのほかの殉職ヒーローですが、2段目はクラストと魔法ヒーローのマジェスティック。
3段目にはネイティブ。
同じ段のマスクの破れた彼はトガとコンプレスを確保しようとしたヒーローです。
そのトガによる最初の犠牲者は4段目左から2番目のキャラ。
などなど、細かく探すと名も無きヒーローたちが多くの命を落としました。
どのキャラもニア・ハイエンドと戦ったり、避難誘導をしたり、粉々になったりと、どのシーンにも今まで登場しているはずなので、興味のある方は単行本の27~29巻で突合せをしてはいかがでしょうか?
それにしてもタイトルとおりの極々、地獄のような展開です。
分かってはいましたがヒーローとはいえ無敵ではないことを痛感させられます。
唯一の救いは165話で登場した小学生たちの「ゴチンコ」のセリフ。
小学生と会話した焦凍のエピソードからです。
ヒーローたちを信じる前向きな姿に何だかホッとします。
次回以降はヒーローたちの社会的、道義的な責任問題が問われる展開が予想されましたが、既に死柄木はその日の夜には僕のターンだと行動に入る様子です。
疲れ知らずの脳無。
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堀越耕平「ヒロアカ」296話より引用
AFOとしての命令は「本体の解放」というセリフから監獄への襲撃でしょうか?
最悪の事態はまだまだ続きそうです。

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