ビルを挟んでナガンに接近すべくジグザグ行動をとるデク。
どうしても死柄木たちの情報を聞きだそうと捕らえるつもりです。
しかしAFO(オール・フォー・ワン)からエアウォークの個性を譲渡されたナガンは、狙撃地点を移動しながらデクを攻撃。
4代目の危機感知も短距離からの速射は避けようがありません。
するとデクは地面に着地し、6代目の煙幕と全力で展開させると、5代目の黒鞭を利用したデコイでナガンの注意を惹きつけます。
その隙に3代目の発頸でビルを突き破るほどの跳躍を見せるデク。
不意を突かれたナガンは、そのままデクに捕獲されるのでした。
目次
『僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)』314話のネタバレ
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堀越耕平「ヒロアカ」314話より引用
それでは『僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)』第314話『麗しきレディナガン』の要点をまとめてみました。
雨中の戦いは続きます、
ナガンを捕まえたデク。
このまま勝利となるのでしょうか?
時間のない場合は目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
ハリボテの社会
雨で広がらない煙幕の四方から飛び出すデコイ。
時間差無く反応可能な位置に、ナガンを誘き出して捕捉に成功したデク。
ナガンは先ほどよりも速いスピードのデクが、煙幕の中で何かしたと直感します。
スナイパーが距離を詰めたから捕らえることかが出来たと叫ぶデクは、AFO(オール・フォー・ワン)の情報を教えてもらうとナガンに迫ります。
しかし、これで勝ったつもりかと反撃するナガン。
右ひじから後ろに伸びた銃で、デクのみぞおちを打突すると、そのまま一撃を発射。
貴方はヒーローだったハズなのにと、全部を支配しようと企むAFOの味方につく理由をナガンに問いかけるデク。
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堀越耕平「ヒロアカ」314話より引用
それに対してナガンの答えは、“つくられた正義”しか見えず、そんな“色”に染まった人間には理解できないと言い放ちます。
“色”という言葉に戸惑うデクは、3代目の忠告通り個性が並列処理しきれていません。
偽りの社会を維持するため、沢山の人を殺すことに疲れたナガン。
曲弾がデクを襲います。
哀しきヒーロー
かつてヒーローへのテロを計画したグループの話をするナガン。
その一方で敵組織と癒着して名声と金を得ていたヒーローチーム。
社会基盤を揺るがしかねない人間たちは、法に裁かれることなく全員が罪ごと消えていきました。
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堀越耕平「ヒロアカ」314話より引用
全ては公安の秘匿命令だったのです。
ヴィジランチが英雄視され信頼を獲得したのは、国が活動を保証すればこそ。
ヒーローへの信頼があって超人社会の土台は成り立ちます。
ナガンはその社会を維持するための歯車だったのです。
表と裏の顔。
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堀越耕平「ヒロアカ」314話より引用
どちらかが欠けても立ち行かない世界ため、実行未遂のグループも排除してきたナガン。
命令に従って、従って、従って。
全身が血まみれになるほど汚れ仕事を請け負ってきたナガンにとって、無邪気な子供たちとの握手は躊躇いを覚えます。
ファンからの羨望。
その脆さにめまいを覚え、そして疲れていったのです。
病めるヒーロー
偽りの社会に嫌気がさすナガン。
しかし、公安の委員長は命令を指示します。
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堀越耕平「ヒロアカ」314話より引用
唆されて犯人に仕立てられた一般人を狩ることで報酬を得る2人のヒーロー。
彼らは行方不明になるというシナリオでした。
綺麗なものだけ見せ続けることは、洗脳と同じだと疑問がわくナガン。
表のヒーローたちが紡いでくれた希望を、誰かが維持することは必要なことだと話す委員長。
仮に辞職すればと内ポケットに手をかける仕草に、ナガンは銃を向けるのでした。
当時の公安委員長殺害事件の真相を知り驚くデク。
報道では異なる内容です。
公安はそこでもハリボテの社会を守りました。
中枢の揉め事や造反など、
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堀越耕平「ヒロアカ」314話より引用
誰もが空想して憧れた超人社会は、薄く脆い虚像である。
かつてスカウトされて喜ぶナガンでしたが、キラキラと輝く星だけを見せられて真実に蝕まれた自身重ねながら、AFOの支配する未来の方が幾らか澄んでいると判断したのです。
清濁併せ呑む
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堀越耕平「ヒロアカ」314話より引用
ナガンの狙撃ポイントに黒鞭の一点特化で反撃するデク。
弾道からナガンのパターンを分析していました。
世界は白と黒だけではなく、殆どがグレーで不安と怒りが渦巻いていると反論するデクは、死柄木のことを思い出します。
だからこそ手を差し伸べると怯むことはありません。
ハリボテ教育の賜物だと皮肉を言いながら距離を取るナガン。
空中でも上手く関節へのダメージを回避するデクに対して、思考を増やそうとナガンは別の相手をターゲットに変更します。
ロックオンの先にはオーバーホールこと治崎。
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堀越耕平「ヒロアカ」314話より引用
オヤジと叫ぶ治崎の出現が、戦いに混乱をもたらすのでしょうか?
『僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)』314-315話のネタバレのまとめ
光あるところ影あり。
今回は社会の暗部が描かれたお話となりました。
ナガンの仕事は、世の中には出ることのない、いわゆる汚れ仕事だったようです。
恐らくはナガンの性格からして真面目だったのでしょう。
ナガンをスカウトしたのは殺害された公安委員長のようですが、その後ろにいた女性は今の委員長かな。
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堀越耕平「ヒロアカ」314話より引用
学生時代の嬉しそうなナガンでしたが、よく見ると右腕にはサポーターなのか、どうやら隠していた様子です。
確かに女の子の個性がライフルというのもねぇ。
しかし、その喜びは段々と病んでいったのでしょう。
仕事を終えて夜に落ち込むナガン。
広い部屋でうなだれる様子が孤独感を倍増させます。
結局、自分をスカウトした委員長を殺害したナガンでしたが、対する委員長の動きを見ると懐から銃を取ろうとしたのか、辞表=死という流れだったのでしょう。
やはり公安の仕事は極秘事項であるようです。
病んだ心にAFOの巧みな言葉遣い。
ナガンは今の社会よりも、まだAFOの世界の方がマシと判断したようです。
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堀越耕平「ヒロアカ」314話より引用
終盤はグレーの世界を肯定するデクの意外な言葉。
もっとも、白と黒の二元論では死柄木は絶対に許さない対象になるので、この辺りは救いたいというデクの心情を上手く落としたような気がします。
バトルに引きずり込まれる格好となったオーバーホールの存在が、デクにどのような行動を取らせるのか注目です。

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