飯田に捕まりながらも、その場を去ろうとするデク。
爆豪はデクにどうしても言いたいことがありました。
「今までごめん」
無個性のデクを見下して苛めていたことに対する謝罪でした。
自分よりも先に進んでいることを認めたくなかった爆豪。
OFA(ワン・フォー・オール)を継承したデクの歩みは理想としながらも、理想だけで拭えないものは皆で拭うと決意を語ります。
気を失った状態で、巨大な壁に守られた雄英へと帰還したデク。
しかしながら、デクを受け入れたことで避難民たちは反発を起こします。
デクが死柄木に狙われていることを知っていたからです。
この場にいてはいけないと思うデク。
しかし、お茶子はデクの手を握ると「大丈夫」だと言い、ヒーローを守る決意です。
目次
『僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)』323話のネタバレ
それでは僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)第323話『一歩』の要点をまとめてみました。
雄英に戻ったデクに浴びせられる非難や暴言の数々。
デクという不安要素の受け入れを避難民たちは了承するのでしょうか?
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
説明責任
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堀越耕平「ヒロアカ」323話より引用
場面はデクとA組が再会する少し前に遡ります。
校長室に直談判するA組の面々。
雄英バリアの進化を聞きながらも、デクの気持ちを理解する飯田。
デクを連れ戻すのであれば、それ相応のエビデンスを根津校長に要求します。
避難民の安心と安全に関わるからです。
デクを貴重な最高戦力だと評価する根津。
だからこそ、中途半端な施設での保護はリスキーだと言うのです。
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堀越耕平「ヒロアカ」323話より引用
今の雄英には国の最新防衛施設技術が施され、レベル的にはタルタロスと同様の防御力を誇ります。
しかしタルタロスも雄英も死柄木に破られています。
揉めながらも強化時に雄英のシステムに改修を加えたと話す根津。
結論から言えば、避難民及び生徒が毒牙に掛かることなく、敵の侵入を許すことはないと断言します。
雄英防塞基地
雄英バリアは単なる防壁に留まらず、「動く」と豪語する根津。
敷地は碁盤上に分割され、各々に駆動機構を装備しています。
有事の際には区画ごと地下潜り、シェルターにもなるというのです。
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堀越耕平「ヒロアカ」323話より引用
しかも、シェルターは超電導リニアシステムにより複数のルートの適時移動が可能。
ロボアニメのような展開ですが、その仕組み自体が崩されては元も子もありません。
そこで周辺地下には合計三千層の強化防壁。
異常を検知した場合には迎撃システムまで発動します。
また、支柱がアンロックされることで防壁は独立に可動して、いかなる攻撃の到達を遅らせます。
シェルターはその間に安全なルートで避難。
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堀越耕平「ヒロアカ」323話より引用
雄英と同等の警備システムを持ち、トガの“入れ替わり事件”を契機に連携を強化した、士傑高校を筆頭に幾つものヒーロー科高校への逃走が可能です。
“伝播する崩壊”への対策ですが、それこそ何の根拠もない根津の勘によるもの。
だから改修費は自分の持ち出しだと根津は言います。
根津は“個性”道徳教育に多大な貢献をした世界的偉人だと説明するエンデヴァー。
不理解、不寛容、何れも“あと一歩”近寄る事が出来なかった人々の歩み。
その“一歩”が如何に困難な道かを振り返る根津。
ともかく、デクが居てもいい理由も理屈も在る。
だから君たちは全力でぶつかって欲しい。
根津はA組の背中を後押しするのでした。
バッシング
そして場面は戻ります。
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堀越耕平「ヒロアカ」323話より引用
デクを雄英に入れないでくれ。
死柄木が来る。
雄英は安心と安全を保証するのではなかったか。
容赦のない怒号がデクを襲います。
あまりの人の多さに母親の引子は近寄る事も出来ません。
スマホで流れる情報からか、OFAが脳無だろうと言い出す人までいるようです。
校長の説明に理解を示す人もいましたが、全ての不安は拭い去れませんでした。
暴動を必死に食い止めようとするマイク。
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堀越耕平「ヒロアカ」323話より引用
すると背後から提言したのは私だと、ジーニストがマイクに代わり説明をするようです。
現時点でも最も安全な場所が雄英だと訴えるジーニスト。
そして、デクを囮にしてヴィランの居場所を突き止める作戦結果を報告。
充分な捜査網が敷けず、成果はごく僅かだったことも公表します。
確かにデクはヴィランの狙いですが、こちらの最高戦力の一角です。
これ以上の摩耗は致命的な損失になるとジーニストは言葉を続けます。
最善ではなく事善に他ならず、不安因子に快く思わない事は承知の上としながらも、デクを最も安全な場所で休ませてほしいと大衆に訴えるのでした。
人は分かり合えるのか?
ジーニストによる懸命の説得。
しかしながら、元はと言えばヒーローたちが失敗が日本を無法地帯にしたと反論する市民。
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堀越耕平「ヒロアカ」323話より引用
ふざけるなと!
遂にその怒りが爆発して、それでもヒーローかと批難轟々の感情がデクに伝わります。
不安が伝播して爆発する状態にマイクも諦め気味です。
耳を塞ぐことしかできない引子。
安心して眠らせて欲しいだけだと叫ぶ人々の上を飛び越えるお茶子。
手にはマイクが持っていたはずの拡声器です。
防壁の上から主張するお茶子。
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堀越耕平「ヒロアカ」323話より引用
デクは特別な力を持っていますが、雄英に迷惑をかけたくなかったから出て行ったと真相を明らかにします。
AFO(オール・フォー・ワン)に討ち勝つための力を持つからデクは狙われる。
だから出て行くしかなかった。
ズタボロになったデクの姿が見えているか問いかけるお茶子。
この現状を一番どうにかしたいと願い、いつ襲われるか分からない道を進む人間の姿を見てくれないかと訴えます。
その言葉を聞いて静まり返る人々。
群衆の中には、デクに助けられた半獣人の女性の姿もありました。
特別な力はあっても、特別な人はいない。
必死に叫ぶお茶子を見ながら、残る不安はこっちで拭うつもりの爆豪。
根津はお茶子の訴えに耳を傾けながら思います。
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堀越耕平「ヒロアカ」323話より引用
この一歩を乗り越えて、人々がこの困難な一歩を道と成した時、オールマイトをも超える最高のヒーローが誕生すると。
『僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)』323-324話のネタバレのまとめ
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堀越耕平「ヒロアカ」323話より引用
遂に明らかになった雄英バリアの全貌。
どうやら単なる外敵から守る壁だけでなく、地下移動から避難先の確保、数千の装甲に防衛システムなど、まるで第三新東京市のようです。
しかも予算は校長のポケットマネーからの捻出とは。
いったい、どれだけの費用がかかったことやら。
エンデヴァーが世界的偉人と紹介しますが、やはり只者ではありませんでした。
もっとも避難民への説明はイマイチだったか、人々の不安は解消しきれなかったようです。
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堀越耕平「ヒロアカ」323話より引用
デモの人たちのセリフから、死柄木やOFAという単語が当たり前のように出てきたことにも驚きですが、ネットで流布する多様な情報に踊らされて、どうも感情が先走りしている感があります。
ジーニストの説明は理にかない納得したかと思いましたが、悲しいかな人は理屈よりも感情で生きる動物でした。
それでもヒーローのつもりかと言われて、ビリビリしたデク。
思いっ切り危機感知が反応しています。
守るべき人々からの敵意とはこれはキツイ。
好き勝手に大声で叫ぶ人々を守るに値するのかと思う一方、避難先に敵の目的であるデクが来たならばどう思うかと、逆の立場でも考えてみたり。
所々のカットにゆかりのある人々が描かれており、オールキャスト的な状況にある一方、多くが雄英に避難していたことが分かります。
ちなみに引子を危険だからと制したのは、爆豪の母である光乙。
他にもお茶子の両親も登場していました。
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堀越耕平「ヒロアカ」323話より引用
最後のモブキャラは、ナガン戦の前にデクが助けた大柄の半獣人の娘。
まさかの再登場でした。
根津が期待するあと“一歩”。
果たしてお茶子の説得が実を結ぶのか気になります。

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