スターの新秩序で個性が共食い状態に陥る死柄木は、ニアハイエンドの翼を取り込み戦闘空域から離脱します。
誰かに新秩序を与えないと身体が爆発して消滅すると焦る死柄木。
オールマイトへの怒りが収まりません。
英雄の意志を継ぐ誰かがお前を討ち滅ぼすと、AFO(オール・フォー・ワン)に遺言を残してスターの個性も崩壊します。
アメリカNo.1ヒーローの訃報は世界を駆け巡りました。
各国首脳は自国の安全を優先するため、日本へのヒーロー派遣を保留します。
しかしスターの死は無駄ではありませんでした。
死柄木に多大なダメージを与えていたのです。
完全復活までの猶予は1週間。
この時間を有効に使うつもりのオールマイト。
死柄木とAFOを倒すためデクたちは再び立ち上がります。
『僕のヒーローアカデミア』335話のネタバレ
堀越耕平「ヒロアカ」335話より引用
それでは僕のヒーローアカデミア第335話『有精卵』の要点をまとめてみました。
ヒーローの辞職が後を絶たず、世界からの援軍も期待できない日本。
この状況での一縷の望みは、デクたち雄英の生徒たちかもしれません。
最終決戦が迫る中、生徒がいつまでもヒヨッコのままでいるのか?
それとも一人前のヒーローになり得るのか?
その気質が試されるところです。
時間のない場合は目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
現状確認
スターは戦い、死柄木に多大なダメージを遺しました。
ステルス機X-66の戦闘記録による分析データについて、オールマイトはデクたちに説明します。
堀越耕平「ヒロアカ」335話より引用
死柄木はスターの新秩序に個性を蝕まれ、相当の個性が損壊したようです。
今が死柄木たちを攻める千載一遇のチャンスでした。
早速に残存ヒーローたちが総出で死柄木を捜索しますが、痛手を負ったAFOの行動は予想が付きません。
発見されようが無かろうが、結局のところ総力戦が予想されます。
堀越耕平「ヒロアカ」335話より引用
依然として最凶の敵である死柄木弔。
同等の力を持つAFO本体。
エンデヴァーに匹敵する炎を持つ狂気の荼毘。
翻弄し続けるトガヒミコ。
そのほかにも、残る6体のニアハイエンド、解放戦線の残党、暴れ回るダツゴクと、恐らくその数は増加するはずです。
対して前線に立てるヒーローは、もはや半分以下の状態です。
スターの殉職を前にして、敢えて言葉を続けるオールマイト。
この猶予期間を使って、少しでも力の底上げを1-A生徒たちにお願いするのでした。
羽ばたく雛鳥たち
堀越耕平「ヒロアカ」335話より引用
オールマイトの言葉に即座に反論する爆豪。
「とっくにやっとるわぁ!」
実はデクとオールマイトが不在の間、生徒たちはプッシーキャッツの圧縮訓練を続けていたのです。
デクと共に征く者として、死柄木を止めるまで戦い続ける所存だと決意を述べる常闇。
爆豪はデクと組手をする理由について、OFA(ワン・フォー・オール)を完成させるためでないと思いっきり否定します。
新境地「クラスター」が、デクに通用するか試したいようです。
OFAを相手にすることは、死柄木・AFOに対する一つの指標になります。
焦凍もこれには納得です。
スターの意志を継ごうとする生徒たちの様子を眺めるオールマイト。
最初の彼らは、例えるならば有精卵でした。
しかし今は違います。
堀越耕平「ヒロアカ」335話より引用
卵から孵るどころか嵐にも挫けず羽ばたこうとしています。
オールマイトはAFOが馬鹿なことをしたと振り返ります。
なぜならば1-A生徒たちの強さを確信していたからです。
内通者の正体は?
堀越耕平「ヒロアカ」335話より引用
一方、ヴィランのアジトでは、スターの新秩序に死柄木が今も苦しんでいます。
死柄木を落ち着かせようとするAFO。
因子が混乱して、時間が経過すれば個性が使用可能になると説明します。
しかし死柄木はオールマイトへの怒りを募らせるばかりです。
殺してやる!憎い!
AFOは死柄木の激しい怒りを共有できていると、意識の融合を実感します。
先の戦闘で確かに新秩序は奪取出来ませんでしたが、大丈夫だと死柄木の肩を軽くタッチするAFO。
最大の障壁は取り除いたので、気楽に行こうと慰めるのでした。
1枚の青写真への固執は良くないと気持ちを切り替えるAFOは、攻撃は当面ステイするよう荼毘に指示をします。
しかし、親父であるエンデヴァーが元気に飛び回るだけでも、荼毘には我慢なりません。
その言葉を聞いたAFOは、自分と荼毘が似ていながらも一つだけ違いがあると意見を述べます。
念を押すAFO。
自分は一つのゴールに向かって、幾通りのルートを予め作るタイプだと説明します。
堀越耕平「ヒロアカ」335話より引用
厳密にはいざという時の非常ルート。
それを何年も、何十年も前から作り、ゴールに結びつけるとのことです。
荼毘とは違い、僕には友達が多いと語るAFO。
その言葉に呼応するように、壁の内側では女性らしき透明人間に動きがありました。
『僕のヒーローアカデミア』335-336話のネタバレのまとめ
スターの死を乗り越えるA組とか、未だに苦しむ死柄木とか、色々と気になる点はありました。
損傷した個性が復活したならば、スターは単なる無駄死にだったのでは?
と思っていたら、ラストシーンが全て持っていきました。
堀越耕平「ヒロアカ」335話より引用
内通者の正体が透明のあの子?
嘘だと言ってよ!葉隠!
すっかり忘れていた設定が、この展開で伏線回収となりました。
内通者の存在をマイクが言及したのが、林間合宿時のヴィラン襲撃後。
前もって1年生の授業カリキュラムを知る人物として、ネット界隈では教師または生徒、はたまた単独か複数か様々な意見が飛び交いました。
何か青山が最有力候補だったような・・・。
“葉隠”という名前で思いつくのは、やはり忍者。
忍者といえばスパイなのかなぁと、堀越先生的なネーミングを考えたりします。
だけど、ちょっと待ってほしい。
葉隠の家族は確か全員が透明でした。
そしてAFOのセリフには「何年も前から」作戦を立案するとのこと。
仮に内通者が葉隠であれば、本当の年齢は高校生なのか素朴な疑問もわいてきます。
ともあれ、衝撃の事実は次回で明らかになりそうです。

⇒『ヒロアカ』337話!青山に手を差し出すデク!罪を憎んで人を・・
⇒『ヒロアカ』334話!スターの遺せしもの!未来はデクたちに託・・
⇒『ヒロアカ』333話!さよなら私のブラザー!来訪者編決着か!?・・