オネェの一糸乱れぬ連携で仕上がったカーマのアミューズは、これまでの概念を超えた100層にもなる3種類の欲張りヴェリーヌ。
客を飽きさせない味はさながらダンスショーのようです。
審査員が絶賛する中、イサミが居なくてはメッザルーナの真価が発揮されないのを知っているカーマ。
しかしソーマとタクミがメッザルーナを掴むと場の雰囲気が一転。
タクミは観客を沸かせ昂らせると宣言します!
食戟のソーマ299話のネタバレ
それでは食戟のソーマ第299話『陰陽互根』の要点をまとめてみます。
陰と陽。
対立しながらもお互いが存在するために支え合い必要なもの。
そんなタイトルはソーマとタクミの関係を表す言葉なのでしょうか?
二人の反撃がいよいよ始まります。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
最初からクライマックスフォーム!!
いきなりトップギアの二人。
なんて体捌きだと観客たちが目で追うのも困難な速さで動きます。
まるでダンス。
熱く踏み鳴らすタンゴか、はたまた流れ舞うダンスのようです。
これが発現したタクミの異能“戦いの舞踏”です!!
今度はメッザルーナをバトンのように手で高速回転させると、一瞬で的確に食材を切り刻んでいきます。
メッザルーナの形状を活かした円運動・旋回運動を主体とした調理アクションで、通常では成し得ない調理のスピードと手数が可能になります。
如何なる皿もより鋭くより深く美味しさを加速する事が出来るこの能力は、集団戦で輝きを放つ“連携”の異能へと繋がります。
メッザルーナを受けたソーマはトリターテ!
どうしてソーマとタクミが連携できている!?
どうして?どうして?とカーマは驚くばかりです。
どんだけ〜?
あの異能を共有できるのは、本来ならば兄弟のイサミだけのはずなのに。
シンプルを極める
完成したアミューズは「フォン・アッペティート」
白と黒の陰陽模様の一品です。
カーマたちとは趣が異なり縦に別れたヴェリーヌに観客からの評価も上々です。
何と何の組み合わせかブックマンも興味があります。
まずは白い方のヴェリーヌです。
それは日本の茶碗蒸しに近いイタリアの料理スフォルマート。
玉ねぎを炒めて生クリーム・パルメザンチーズを溶かし、卵と溶かしバターを同様に蒸し上げました。
今度は黒い方のスフォルマートです。
一瞬自分の舌を疑うブックマンですが、間違いなく“すっぽん”の味がします。
そう、チーズとすっぽんのヴェリーヌです。
この組み合わせを聞いて「お馬鹿ペア」と高笑いするカーマ。
乳製品と淡水魚介という異なる臭いの品を一緒にしたからです。
複数の層を味わうヴェリーヌを混ぜずに食べるのかと問いますが、しっかりカーマの分も用意していたタクミに自分で試してみろと言われます。
言われるままにソーマたちのヴェリーヌを混ぜては試食するカーマ。
そこには嘘みたいな上品な美味しさが。
ねっとり染み渡るすっぽんの出汁とチーズ・バターの旨味・風味がしっかり溶け合い舌を舐ってくると、恒例のおはだけです。
しかしチーズとすっぽんが何故に合うのでしょうか?
その秘密はヴェリーヌの断面についたナッツ類と柿の種にありました。
それらを炒って人力フードプロセッサーの如くメッザルーナで0.1㎜単位で最適なサイズに刻んでいたのです。
炒った柿の種の適度な苦味と香ばしさが臭い消しの機能を果たし、“2つの味”の橋渡し役をします。
そしてサクサクとした食感と腹持ちの軽さ。
「こんなアミューズは・・・未だかつて食べたことが無い!!」
ブックマンが知らない味と聞いて、ソーマたちのアミューズに魅力され沸き立ちつつある観客たち。
どうしてそんな料理が可能かカーマは憤慨してみせます。
日々是研鑽
その答えは連隊食戟後の二人の研鑽にあるようです。
回想シーンでは食戟でタクミがソーマに初勝利の日。
この時ばかりはギャラリー側にいた田所も嬉しそう。
しかし、翌日はソーマがタクミにリベンジすると、また次の日はタクミが勝利。
こうして毎日食戟を繰り返してはメッザルーナが二人の間を往復していきます。
さすがに周囲も呆れますが、当の本人たちは引き下がる様子はありません。
そんな日々が続いてきましたが、今この調理場において二人の出会ってからの時間はムダではなかったと振り返るタクミ。
どうやらイサミもWGOの関係者に無事救出されたようです。
がっくり肩を落とすカーマ。
勝ち名乗りを受けるソーマとタクミ。
タクミ「グラッツェ!!」
ソーマ「御粗末!!!」
絆で掴んだ大勝利です!!
食戟のソーマネタバレ299話のまとめ
予想通りというかソーマ&タクミの圧勝でした。
とりあえずオネェたちの集団おはだけが無かったので一安心。
料理もカーマたちの100層に渡るムースにどう対抗するのかと思いきや、シンプルに白と黒の2層にまとめた回答は意表を突いて良かったです。
前回のラストで田所が語った連隊食戟後の研鑽は、どうやら二人の数多い食戟を指していたようです。
回想シーンではタクミが勝利した場面もありましたが、おそらくメッザルーナが賭けの対象だったためにソーマは第一席のままということなのでしょうね。
で問題点が一つ。
タクミが勝利してメッザルーナを取り返す
↓
ソーマが勝利してメッザルーナを渡す
↓
以下繰り返し
ソーマに初勝利した時は不明ですが、それ以外でタクミが勝利した時メッザルーナは誰が保持しているでしょうか?
そう、ソーマがきちんと手入れまでして預かっています。
つまりタクミはメッザルーナ無しで勝利しているのです。
逆に自分の手元にある時はメッザルーナを使用しているはずですが、負けてまた取られています。
という事は、タクミはメッザルーナを使わない方が強かったと思うのですがこの辺りはどうなのでしょうか?
実はメッザルーナは2本あったというオチは無しにして。
ともかく、現場叩き上げという似た者同士の意地の張り合いにせよ、共にレベルアップ出来たのは今回のタイトルのように陰陽の如くお互いがライバルと認める必要な存在だったからでしょう。
次回はとうとう300話の大台になります。
記念すべき回は田所とノワールの対決になるのかな?
長〜い夜はまだまだ続きそうです。
