上弦の壱である黒死牟をついに倒した四人。しかしその勝利の代償は大きく、霞柱の時透無一郎と玄弥は命を落としてしまいます。
今回は『鬼滅の刃』179話の内容を、不死川兄弟と時透兄弟のやり取りを中心にお届けします。
目次
『鬼滅の刃』179話!のネタバレ
それでは『鬼滅の刃』179話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
戦いが終わって・・・
上弦の壱との死闘はついに決着しました。
しかし風柱の不死川実弥はまだ攻撃をやめようとしません。
岩柱の悲鳴嶼は鬼はもう再生しないから攻撃をやめるように言いますが止まらない実弥。
なんと実弥は意識を失ったままで攻撃を続けていたのでした。
体を無理やり抱え込んでようやく攻撃を止めましたがそのまま倒れ伏してしまいます。
その後、悲鳴嶼は玄弥と無一郎を案じそちらへ向かいます。
玄弥はまだ息がありました。
瀕死の状態ながら、兄の実弥と無一郎は大丈夫かと安否を気遣います。
悲鳴嶼は、玄弥は出血とともに鬼の効力もほとんど抜けているため、稀血の実弥を傍に置いても差しさわりはないと判断し、意識を失ったままの実弥をそばに運びます。
実弥が生きていることに安堵する玄弥。
無一郎を迎えに来た兄・有一郎
そして悲鳴嶼は無一郎の元へ。
無一郎は目を開けたままの状態ですでに亡くなっていました。
悲鳴嶼はその瞳をそっと閉じてやります。
そして無一郎と玄弥のお陰で勝つことができたと感謝と尊敬の言葉をかけ、若い身空で本当に立派に戦ったとたたえます。
必ず無惨を倒してそちらに行くから、安心して眠るようにと・・・
自分よりも若い人たちが身を呈して勝利に貢献し、結果自分より先にいってしまう。
先に死んでしまうほうも痛ましいですが、それを見送るほうも辛いです。
死んでしまった無一郎を迎えに来たのは、兄の有一郎でした。
有一郎は泣きながら怒っています。
こっちに来るな、戻れ、まだ十四歳なのだから逃げれば良かったのにと言います。
こんなところで死ぬなんで無駄死にだ、何のために生まれたのかわからないと。
「幸せになる為に生まれてきたんだ」
無一郎は答えます。
「僕が何の為に生まれたかなんて
そんなの自分でちゃんとわかってるよ
僕は 幸せになる為に生まれてきたんだ」
家族四人で暮らしていたときも幸せだった。
一人ぼっちになってからつらいことや苦しいことがたくさんあったけれど、仲間ができてまた笑顔になれたと。
記憶を取り戻してから仲間と過ごす時間が楽しくなって、笑顔が増えた無一郎。
その仲間のために命をかけたことは後悔していないと言います。
そして、他の誰かになら何と言われてもいいけれど、無駄死になんて兄さんにだけはそう言って欲しくないと訴えます。
有一郎は謝り、無一郎に死なないで欲しかったと言い、二人は泣きながら抱き合うのでした。
十一歳で死んでしまった兄の有一郎は、無一郎にもっともっと長く生きて欲しかったんですね。
まだ十四歳なのに戦いで命を落としてしまうのは心が痛みます。
年齢的にも早すぎると思います。
でも無一郎が、幸せになるために生まれてきたんだと思っていたのは本当に良かったと思いました。
記憶が戻り仲間ができてまた笑顔になれた、という回想では炭治郎や玄弥、そして刀鍛冶の里の人たちもいました。
彼にとって一番楽しかったのはあの時期なんだなと思いました。
無一郎の人生は、決して不幸ではなかったのです。
玄弥の体が崩れる・・・
やがて実弥が目を覚まします。
すると目の前で玄弥の体が崩れていくところでした。
鬼と同じように体が崩れ始めた玄弥を見て実弥は取り乱し、何とかしてやる、兄ちゃんがどうにかしてやると叫びます。
そんな実弥に玄弥は、あの時兄ちゃんを責めてごめん、迷惑ばっかりかけてごめんと涙を流して謝るのでした。
「あの時」というのは、鬼になってしまった母親を実弥が殺したときのことです。
実弥は玄弥を守るために必死で戦ったのに、玄弥はとっさに「人殺し」と言ってしまったのでした。
そのことをずっと後悔していたのです。
玄弥がずっと抱えていた、兄に謝りたいという願いはここでようやく叶ったのでした。
迷惑なんて一つもかけていない、俺より先に死ぬなと泣きながら叫ぶ実弥・・・
玄弥は、守ってくれてありがとう、兄ちゃんが俺を守ろうとしてくれたように俺も兄ちゃんを守りたかったと言います。
玄弥の死
つらい思いをたくさんした兄ちゃんは幸せになって欲しい。
俺の兄ちゃんは世界で一番優しい人だから。
玄弥は静かに感謝の気持ちを伝えると、最期に微笑みながらありがとうと言い、崩れて消えてしまいました。
その現実を受け止めきれずに泣き崩れる実弥・・・
普段は強気で気性も荒い彼が悲しんでいる姿は、読んでいるこちらも辛いです。
これまで、傍にいなくとも生きていることで心の支えにもなっていたであろう存在の弟・玄弥が目の前で死んでしまったのです。
これで実弥は家族を全員失ってしまいました。
そこへ悲鳴嶼が静かに歩み寄ります。
そして行かねばならない、顔を上げろと静かに言います。
無惨を倒すまで終わりではないと。
次回へ続きます。
『鬼滅の刃』ネタバレ179-180話のまとめ
今回は涙無しには読めない悲しい回でした。
上弦の壱には勝利しましたが、失ったものも大きかったです。
玄弥が最後に実弥に謝り、感謝を伝えることができたのがせめてもの救いでした。
が、実弥はこの先大丈夫でしょうか?
かなりの重傷ですしこんな精神状態で無惨と戦うには無理があるのでは?
と心配になってしまいますが、岩柱の悲鳴嶼が行かねばならないと言っていますし、前に進むしかないのでしょう。
そして、今回は兄弟がお互いを想い合う気持ちが描かれました。
時透兄弟も不死川兄弟も、兄または弟に幸せになって欲しいと願っています。
「頼むから死んでくれ」と縁壱の死を願っていた黒死牟とは対照的でした。
次は場面が変わってついに無惨戦でしょうか?
上弦の肆である鳴女と戦っている甘露寺&伊黒のほうも決着がついたのか気になりますね!

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実弥は、これがきっかけで「痣の更に上の力」が出そうな気がしなくもないですねぇ…
この世界の設定として「稀血」が鬼にとって非常に栄養価の高い成分ならば、剣士の呼吸によってもたらされる身体能力向上も、通常の血液型よりも(RH+ABO)よりも高くなっても不思議ではないので。
むい君