生きとし生ける者に避けられない運命。
それは“死”であり、寄生生物のホワイマンも例外ではありません。
石化により永遠の命を得たにもかかわらず、どうして人間は拒否をするのか?
ホワイマンには人間が死にたいとしか思えません。
人類を過大評価していたと振り返るホワイマン。
確かに今は千空もホワイマンの構造は分かりません。
しかし、これから分かると断言してサシでの交渉に臨みます。
大量のホワイマンが作り出す巨大なドーム。
完全に外部と遮断されたその内部では、千空とホワイマンによる交渉が始まります。
目次
『Dr.STONE(ドクターストーン)』231話のネタバレ
それではDr.STONE第231話『Z=231 未来を唆るもの』の要点をまとめてみました。
おめでとう連載5周年!
記念すべき第1話が人類総石化という衝撃。
あれからもう5年ですか(しみじみ)。
扉絵は登場人物が全員集合かと思いましたが、そこはBoichi先生。
やはり一味違います。
千空&百夜が宇宙服の姿でやる屋台ラーメンでした。
共に宇宙飛行士の両名ですが、当たり前とはいえ完全に百夜の父親の表情です。
本編では交渉の概念が無いホワイマンと話し合いの場を設けた千空。
世界の命運がこれで決まります。
時間のない場合は目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
交渉決裂!?
千空の対話の相手は、石化の元凶たるホワイマンです。
まさに全人類の命運をかけた直接対決になります。
渦を巻くように集結する無数のホワイマン。
千空にはホワイマンが宙を浮かぶ仕組みが欠片も分かりません。
するとホワイマンは形態をチェンジ。
千空の眼前にドクロのような巨大な頭部を形作ります。
重力お構いなしでプカプカ浮かぶホワイマン集合体。
外で待つスタンリーとコハクには、交渉の内容は見当がつきません。
既に千空は石化されたかもと、最悪のパターンを想定するスタンリー。
ホワイマンは人類の知力が足りず、自分達の複製は不可能だと判断します。
そして月を捨てて他の星への移動を考えます。
スタンリーたちを石化するつもりのホワイマン。
カチカチと石化光線が作動する起動音が鳴り響きます。
ネットガンの発射態勢に入るスタンリー。
ホワイマンはその構えを見て、完璧な斜線だと位置取りを評価。
ネットガンが発射された場合、多くの仲間が犠牲になることを予想します。
一方のスタンリーですが、ホワイマンが引けばガンを撃つつもりはありません。
コハクもいくつかのホワイマンを手に掴んでいます。
とにかく、ホワイマンには交渉のテーブルに座ってもらう必要があります。
その様子を千空は頼もしく見るのでした。
SAYONARA人類
地球に残ることをホワイマンに提案する千空。
仮に人類とホワイマンが手を組めば、物すごく「とんでもないもの」がクラフトできるかもしれません。
しかしながら、ホワイマンはその達成確率は約0%と判断します。
千空もその考えは否定しません。
すると懐から石の斧を取り出します。
確かに0かもしれません。
しかし0ではありません。
人類は何もないストーンワールドから10年で月まで辿り着きました。
その可能性を斧に掲げてホワイマンに提示をします。
千空の行動を受けて、ホワイマンたちは弾けるような行動を取ります。
すると大きな濁流となり月から離脱を開始。
ホワイマンは千空の要求を拒否するのでした。
人類を放棄して他の知的生命体を探す。
これがホワイマンの出した結論だったのです。
たった一つの勲章
殆どのホワイマンが離脱する中、カプセルのホワイマンだけは残る意思を表明します。
一人だけ連れて行けと話すカプセルホワイマン。
自らの体を破壊しても殺しても構わないとまで言い出します。
どうやら千空の科学クラフトに唆られたようです。
ほぼ0%だとしても、カプセルホワイマンは人類に未来を賭けたのでした。
千空はカプセルホワイマンを受け入れると、宇宙船で月面からの脱出を開始します。
人類への寄生を諦めたホワイマンは、新たな宿主を探すべく宇宙の彼方に旅立ちます。
これで二度と地球に石化光線が降り注ぐことはなくなりました。
この交渉で人類が手にした褒章のトロフィー。
それは、たった一つの未来科学でした。
いざ帰還!
ミッションを終えて龍水とタッチをする千空。
地上のゼノたちも満足の様子です。
ホワイマンはカプセルの中が真空状態ならば、麻痺せずに動くことが可能です。
それにしてもコハクは分かりません。
機械のパラサイトを最初に作ったのは何者で、何処から来たのでしょうか?
その答えはホワイマン自身にも分かりません。
逆に人間の起源を聞き返すなど、粋なことを言ってきたのです。
確かに不思議な話です。
命とは一体何なのでしょうか?
カプセルホワイマンの目的は“生きること”にあります。
それなのに何故石化を拒むのか、やはりホワイマンには“WHY”なのです。
答えは「唆されないから」だと応じる千空。
カプセルホワイマンも唆られると思ったからこそ、千空たちと一緒に来たはずです。
損得は関係ありません。
WHY?と唆られた妙な奇行種が、地道に科学を進めてきました。
今までの千年も、これからの千年も変わることはないでしょう。
千空たちは地球への帰路を急ぐべく、宇宙船のブースターを加速させていきます。
『Dr.STONE(ドクターストーン)』231-232話のネタバレのまとめ
ホワイマンが出した結論とは、人類に見切りをつけることでした。
異星人が地球を去るオチは80年代のアニメ『機甲創世紀モスピーダ』のようでもあり、残ったホワイマンと人類の共生は『機動戦士ガンダム00』を彷彿とさせます。
結論からすれば、千空がホワイマンを追い払い、地球を石化の危機から救った格好になりました。
それにしても復活から10年とは。
日米決戦で再石化した7年の空白期間を除いてのカウントでしょうが、失われた数千年の科学を10年で取り戻していたとは驚きです。
千空たちはアラサーですか。
残ったホワイマンですが、カプセルにちょこちょこっと目と口を書くだけで急に愛らしいキャラに早変わりしました。
これまでの石化光線も悪意が無いと知り、コハクもホワイマンにはフレンドリーです。
かつて宝島ではホワイマン(石化装置)の争奪戦が行われましたが、その辺りの危機管理をしっかりする必要はあります。
もっともストーリー上では些末な問題なのでしょうが。
Boichi先生の巻末のコメントを読むと、もうやり切った感が行間から溢れています。
こうなると気になるのは次回以降のお話です。
実は令和の超人気作品『鬼滅の刃』のラスト2回とは、巻頭カラー→センターカラーという掲載順で連載が終了しました。
ということは・・・?
次回が最終回にならないよう祈るばかりです。

⇒『Dr.STONE』232話!最終回!さらば千空!!ラストクラフト・・
⇒『Dr.STONE』230話!対話の時来たれり!ホワイマンとのサシ・・
⇒『Dr.STONE』229話!石化はホワイマンの善意から?3700年前・・